星と戦のスターギア

@tororosova

第1話希望の星

ここは、どこだろう?

見る限り一帯が火の海になっている。

「っ!」

俺は、激痛を感じて、右腕を見た。

無い。

右腕が無いのだ。

「どういうことだよ。」

ふと身体に力が入らなくなる。

足の力が抜け倒れる。

呼吸が苦しくなる。

ああ、これが死ぬっていう事か。

次第に視界フェードアウトし始める。

しかし、そこで踏ん張る。

意識を手放さずに、やることだけやる。

俺の周りには、黒い影がいることだろう。

そして、俺には守るべきものがある事も。

それを思い出し、急速に意識が覚醒していく。

「まだだ!まだ、倒れるわけにはいかねぇんだ!」

血液が損傷した肺に入り息が苦しい。

そんなことは、どうでもいい。

ただ、俺は、戦う。それだけだ。

影たちが俺に迫ってきた。

今の俺には、武器も、残された力もない。

ふと、脳内に響いた言葉を紡いだ。

それから、俺とこいつの運命は動き出したんだろう。


あれから、5年。

「久しぶりにあの夢を見たな、、、」

俺は、ベッドの上で朝を迎えていた。

5年前、世界が変わった。

いや、世界があるべき姿を取り戻したのだろう。

世界各地で謎の存在アトラスの出現し

世界の首都を破壊し始めた。

各国の軍はそれに反抗したが、ミサイルも効かなければ、核も効かない。

打てる手をすべて打ったがまるで歯が立たない。しかし、忽然とアトラスは消えた。それと同時期に、生まれてきた人間に本来ありえない力を持っている者が居た。それが、俺達のことである。

その人類を、惑星の世代(星の世代)

と呼ばれている。

「起きるか、、、」

そう言って身体を起こす。

右手を付いて、勢いで起き上がろうとすると、、、

「うーん、、、」

掛け布団の中から声がした。

思いっきり捲ると、そこには可憐な少女がいた。

もちろん、彼女なんかではない。

妹の美奈子だ。

御年14歳なのだが、まだまだお子様である。

呆れていると、目をゴシゴシして起きた。

「、、、、、あっ、お兄ちゃんおはよ〜」

緩く挨拶を済ませると、また寝床に入る。てか、これ俺のベッド。

「起きろよ、美奈子。もう朝だぞ?」

そう言って、体を揺さぶる。

「あとちょっとだけ、このぬくもりを感じていたい、、、」

「だからこれ俺のベッド!お前いい加減に起きろよ、てかいつの間に俺の部屋にいんだよ!自分の部屋はどうした!」

そう叫ぶと。

「んにゃ。お兄ちゃんがうなされてたからそれで、、、」

そんなことを言うもんだから、怒ることができない。

「、、、、、、はあ、次からは、入ってくんなよ。」

そう言うと、目を輝かせ。

「うん!」

笑顔で返事をされた。

この笑顔を見せられたら男という生物は、イチコロだろう。

我ながら、シスコンだと思う。

そうして、俺の一日は、始まる。

俺たちの両親は、もう他界しており、

この家には、俺、神野龍希と妹の神野美奈子二人で生活している。

「とりあえず作るか、、、」

基本俺が炊事を担当する。

理由は、単純に美奈子が、料理が下手だからである。

フライパンに油をしき、卵を割って、

投入する。

ジュウジュウと、卵が焼ける音がしてくる。

「お兄ちゃん!見てみて。」

「ん?どうした?」

そう言って、妹の方を見ると、そこには、制服に身を包んだ妹がいた。

「どうかな?似合ってる?」

そう言うので、改めて全体を見てみる。

スラッとした足に、俺とは違う銀髪、胸が少し残念だが、それでも、似合っているのに変わりはなかった。

「、、、お兄ちゃん。さっき失礼なこと考えたでしょ」

こいつ、俺の思考読めるのかよ!

「な、なわけ無いだろう!いいからさっさとご飯を食べなさい。お前も入学式だし、俺は俺で手続きがあるんだから。」

妹は、今日から入学なのだが、俺は引っ越してきたので、手続きが必要なのである。

「了解!」

兄妹揃って急ぐのであった。


家から、徒歩5分。

地味に近い距離に俺たちの学園はある。

この辺の一角だけ、なぜか空き地になってると思ったら、基本的に学園の所有地であったりする。

「ほんとかね持ってるよな。この学園も学園長も。」

「お兄ちゃん。私これからクラスに行くんだけどお兄ちゃんはどうするの?」

「ああ、学園長に挨拶してくるよ。」

そう言うとうなずいて。

「わかった。学園長先生によろしくね。」

そして、かけて行った。

「行くか、、、」

その後を追って俺も歩き出した。

そもそも、なぜ俺が学園長と知り合いなのかというと、5年前の災害のときに助けてもらいそれから、2年前までお世話になっていたからだ。

そうこうしているうちに、このあたりで一番大きい扉があった。

「あいつ、でかいのが好きすぎない?」

まあ、とりあえず開けてみる。

「失礼、、、」

しまーす。と言おうとしたとき、俺は目の前の状況に固まってしまった。

片足を上げた状態の女の子がいたからだ。

「、、、、、、、、」

女の子も、片足を上げた状態で固まっている。

ちゃっかり、白い下着が見えているのは言わないでおこう。

先に再起動したのは、俺だった。

「ご、ご、ご、ごめん!わざとじゃなくて、ええっと。」

いまさら遅いかもしれないが手で目を隠そうとする。

その慌てぶりに、女の子も再起動した。

「と、と、とりあえず、後ろ向いて!」

「は、はい!」

そう言われたので、後ろを向く。

布が擦れる音が何回か聞こえ、

「もういいよ。」

そう言われて俺は改めて向き直った。

その途端、俺はまた硬直してしまった。

なぜなら、そこには、天使が立っていたからだった。

腰まで伸びている少し赤みかかった茶髪に、まるで中世の美術作品のような体型に不覚にも見とれてしまった。

「それで、君は誰?」

その言葉に意識が現実に戻り、とりあえず自己紹介をする。

「ああ、俺は神野龍希この学園に今日から転校してきたんだ。よろしく。」

「そんなことを聞いてるんじゃないの!

私は、なんであなたがここにいるかを聞きたいわけ。」

「いや、ここ学園長室じゃないの?」

そう言うと、彼女はキョトンとして、

「はぁ!そんなわけ、、、」

と言って、確認すると、

「ごめん、ここ学園長室だったわ。」

素直に謝るのは根が真面目なのだろう。

「それはそうと、なんで君がここにいるんだ?」

その問いに対して、彼女は。

「私もこの学園に今日転校してきたんだけど、学園長にこの部屋だよって言われたから。」

心の中で、学園長に恨み気持ちが生まれてくると同時に、女の子の着替えを見られたので少しの感謝の気持ちが同時に生まれる。

「ちょっと君。聞いてる?」

思考はそこで停止する。

「ああ、じゃあ俺はこれで、、、」

といった途端に、バンっと扉が勢いよく開いた。

「やあ、やあ。久しぶりだね〜龍希君

5年ぶりくらいかな?」

この馴れ馴れしいやつがこの学園のすべてを納める学園長、龍崎カヲルだ。

こんな身なりだが、実力は折り紙付きである。

女の子がカヲルに歩み寄り、この件に対して、聞く。

「学園長!どういうことですか!この部屋は私の部屋じゃないんですか?」

その問いに対しての返答がクソだった。

「いやー実はさ、君達にはタッグを組んでもらうから。そのための布石をうっておこ、、、」

言い終わる前に、俺が術を発動した。

「あのーこれやめてもらっていい?」

その問いに俺は獰猛な笑みを浮かべて言った。

「安心しろ。殺しはしない。殺しちゃうと、彼女に謝れないからな。」

「え、ちょっと嘘でしょ、、、」

「死ね」

炎の槍がカヲルに襲いかかる。

ちゅどーん。部屋をぶっ壊す勢い撃ったが傷一つない。

「っち!相変わらず硬い奴め。」

「ハッハッハ、お褒めに預かり光栄だよ。」

もう話が進まないので、俺から折れることのした。

「それで?なんで急にこんな話になったわけ?」

その言葉に彼女も反応する。

「そうですよ!なんでこんなことをしたんですか?」

その問いしばし沈黙し、何かを考え、

真面目な顔で答えた。

「 それは、、、」

「「それは?、、、」」

「見ていて面白そうと思ったからです!」

よし殺そう。俺は心のうちにそう決めて、両腰につけている柄のうち左腰につけてある方を握った。

「まあまあ、待ちたまえ、これには少し事情があって君たちが必要だったんだよ。」

それを聞く前に、俺は部屋を出ていた。

「っちょ、ちょっと!」

学園長が止めようとするが。

「あんたが俺達に何をやらせたいのかはわからない。でも、俺はもう戦わない。」

そう言って、俺は学園長室を出た。

「学園長。彼は何者なんですか?」

「彼は、君と同じような人間だよ。」

その声は俺には届いてこなかった。


俺は、そのまま家に帰って来た。

初日からサボりはなかなかハードである。

ベッドでそう考えていると、ふと机に置いてある写真が目に入った。

「、、、、、、華音、、、、」

自然と口走っていた、今亡き人の名前。

俺は、思い出していた。

俺が戦わないと決めた訳を。

時は、3年前。

学園長に世話になっていた時だった。

その頃俺は、学園長に戦う術を教わり、少なからず実践経験を積んでいた。

ある時、学園長との共同任務で訪れた街に一人の女の子がいた。

彼女の名前は、華音。

その時、俺は彼女に一目惚れしていたのだろう。

それからの、任務達成までの約1ヶ月

俺は、華音に色々なことを教えた。

その時間は、いつも幸せだった。

しかし、そんな幸せは一瞬で消えた。

アトラスが出現し、その辺一体を焼き払ったのだ。

しかも、その原因が、任務で潰した組織の残りが起こしたものであった。

俺は、旋律し、急いで華音の家に向かった。

しかし、そこにあったのは、小さな石のお墓だった。

その時俺は嘆き悲しんだ。

それから俺は、もう戦わない。

そう決めた。

そう記憶を辿っていると。

スマホから電子音が鳴り響いた。

「大至急!大至急!近辺でアトラス出現!

至急急行せよ!」

「なっ!」

俺は、この辺のことを知らないが、家から、15分ほどの場所であった。

「、、、行くか、、、」

そして俺は、自分の使命を果たすために家を出た。


私、草薙花音は、今、アトラス出現現場に向かっていた。

「居た!」

私は、太ももに付けてあるホルダーから、一枚の札を取り出す。

「幻想結界[イマジンフィールド]展開!」

アトラスのいる方向に向かって投げる。

幻想結界とは、展開した一定の範囲の建造物及び一般人の保護できる結界である。

私は、腰の剣を抜き放ちアトラスに正面に立った。

「イヤァァァァァァァァ!」

連続の剣戟で相手に好きを与えない。

今ので、4体目。

あと5体。

「はあ、はあ、」

流石に呼吸がきつい。

しかし、ここで倒れてはいけない。

スターギアの出力も低下し始めている。

スターギアは、使用者の魔力で動いている為、魔力が残っていない証拠である。

「っ!」

その一瞬のすきを、逃す訳もなく。

一撃が入る。

「っあ!」

ビルに打ち付けられ、意識が遠のく。

この高さから落ちれば流石に怪我ではすまないだろう。

死を覚悟したその時。

私は、何者かに横抱きに抱えられ、着地していた。

恐る恐る、目を開けると、そこには学園で会った彼がいた。

名前は確か、神野龍希くんだったはず。

「わりぃ、遅れた。」

彼が、ここへ来る確証はなかった。

私は、1人で戦ってみせると息巻いていた。

しかし、いざ戦うとこうだ。

私は弱い。

「お前は弱くねぇ。あとは任せろ。」

私の思考を読んだかのようにその言葉を言った。

その時見た彼の背中は、誰よりも大きく、頼りになると思った。


「お前は弱くねぇ。あとは任せろ。」

そう言って、俺はアトラスに向き直った。

こいつらの姿を見るだけで、吐き気がする。

「もう二度と、誰も奪わせねぇ!神だろうと何だろうと、俺がすべてを守り抜く!」

俺は、覚悟口にし。術を唱えた。

「我、内なる龍を呼び起こし、内なる天鎖を解き放つ!」

すると、虚空から俺の右腕に鎖が巻き付く。

「う、おおおおおおぉぉぉ!」

ガキン!

鎖が引きちぎれ、俺の右腕が変貌する。

黒褐色の肌になり、鱗がつく。それはまるで龍のようだった。

左腰に指してある剣を抜き放ちアトラスに向かって叫ぶ。

「もし、お前らが壊したいのなら、

俺がこの手でそんな不条理を破壊する!」

そして、戦いは終盤に差し掛かった。


スターギアシステムについて説明しておこう。

スターギアシステムは、星の知識を借り、一時的に武装を顕現させるシステムである。

その武装は、様々で、オーソドックスな剣や槍、しまいには、銃も顕現できる。

その中で、龍希が用いている武器は、

剣であった。

その名は、

破滅のカタストロフィソード

刀身が赤みを帯びた黒いであり、触れたものすべてに破滅をもたらす。

それは、アトラスも例外ではない。

「セイッ」

一閃。

アトラスを一撃で切り裂く。

それは、ある男の姿だった。

3年前まで活動していた。

最強のアトラス殺し。

ある者は言った。

「黒龍が天より降臨せし時あらゆる厄災が無へと還る。」

また、ある者は言った。

「黒龍こそが、本当の厄災だ。」

スターギア使いの畏怖と尊敬の象徴である人物。

その名は、

「黒の龍星、、、」

ふと、その言葉を思い出した。

昔、アトラスの大群を一瞬で殲滅した人物。

昔、反逆者をすべて虐殺した人物。

それが。

「あなただったの?」

その問いに答える様に、次々とアトラスが沈んでいく。

しかし、ゲートが開いているため、次から次と出てくる。

その時、龍希の後ろでアトラスが腕を振りかぶっていた。

「危ない!」

その瞬間。

「喰らい殺せ、黒龍丸!」

すると、剣から黒いオーラが出現し、

龍の形でアトラスに襲いかかる。

あれは、確か上級のスターギア使いが使える。星の記憶開放の技。

しかし、ただでさえ消耗の激しい上級武装に記憶開放の技まで使って、魔力が枯渇しないのはおかしい。

その時彼女は知らなかった。

今の龍希は、人間ではないという事を、龍希が右腕の封印を解いた瞬間に

彼は、人間ではなくなっていた。

いや、正確に言うと、になっていたと言える。

殲滅しアトラスが全て消え失せたが、

未だ残っているアトラスがいた。

「お前が、リーダーか」

その問いに答えるように、雄叫びを上げた。

「グルぁぁあああああああ」

そして突進してくる。

その、動きは、常人を遥かに超えているが、立ちふさがり、構える。

「悪いが、お前に恨みなんか無い、でも、敵だから、倒させてもらうぞ。」

一瞬で肉薄し、切り刻む。

「我流、花結の舞。」

すると、周りにきれいな花が咲いたような気がした。

「安らかに眠れ。」

そう言って、剣を鞘に入れ、カチン、と音がすると、アトラスが四散した。

一方的な戦いだった。

これが、最強と言われた人間か。

その姿を見て改めて思う。

「ふぅ。」

彼は、アトラスが死ぬのを見たあと、

こちらに歩いてきた。

「無事か?」

その問いに答えようとするが、恐怖で声が出ない。

「 無事ー、、、じゃないみたいだな、たく、仕方ねぇな。」

何をするのかと思っていると、突然の抱き付かれた。

「っ!」

引き離そうとすると、次の行動で引き剥がせなくなった。

「よしよし。よく、俺が来るまでがんばったな。」

そう言って、頭を優しくけれどもしっかりと撫でた。

その温もりに今まで思いつめていた思いが溢れた。

「うん、怖かったよぅ。死んじゃうと思ったら、震えが止まらなくて。」

私の嗚咽をしっかりと受け止め、慈しむように頭をなで続ける。

「大丈夫だ、もう大丈夫。

お前は、俺が守ってやる。」

「、、、うん、、、」

幻想結界溶けるまで、そして、私が落ち着くまで、彼は、ずっとこうしてくれた。

これが、私と彼、神野龍希の出会いであり、私が初めて心を許した人物との運命が廻り始めた瞬間であった。


数週間後。

俺は、学園長と話をしていた。

「たくよー。悪趣味にも程があるだろ!

全く!」

そう言ったのには訳がある。

この、学園長[クソ野郎]は、なんと、花音が危険な状況になるまで、待機していたのだ。

「そもそも、花音にアトラスの単独討伐は、まだ早い。しかも、俺が見た限り、アイツらのハザードランクは5以上あったぞ。」

ハザードランクとは、アトラスの危険度のことであり、0から10まである。

今回のアトラスは、ほとんどがハザードランク3。雑魚レベルの、敵だったが、最後の敵だけは、ハザードランク

5の敵だった。

ちなみに、ランク0〜3は、一般兵でも倒せるが、4以降は、スターギア使いが、数名いなければいけない。

つまり、一人でランク5を相手にしていたのは、上級クラスのスターギア使いでも苦戦する場面なのである。

「それに関してはごめんね〜」

ものすごく殴りたい。

怒りの籠もった拳を抑えながら、

「殴るのは、やめとくが、

次こんな事があったら、

今度こそ殴るからなほんとマジで。」

「まあ、いいじゃないか。結果的に君は、彼女を守れた。それだけで。」

結果の問題じゃない気がするが、気にしないでおく。

「それで、結局どうするんだい?」

答えは、決まっている。

「組むよ。花音とは、あの子は物凄く危なっかしいから。」

「ほぉ、、、つまり、心配なわけか。」

「まあな。」

すると、後ろを振り向いて言った。

「だそうだ。心配なんだとお前の事が。」

すると、クローゼットの中から、花音が出てきた。

「今の言葉ほんと?」

その問いに答える。

「ああ、ほんとだ。」

「嘘じゃない?」

「もちろん。嘘じゃない。」

そう言うと、下を向いたまま、動かなくなった。

「花音?」

すると、満面の笑みでこちらを向いて。

「よろしく!龍希!」

と言った。

その笑顔に少しだけ、見惚れたのは内緒である。


とある、街に、ある噂があった。

女子供が夜な夜な消えるらしい。

「へぇー。そんな噂があるんだ。

そのさらっている奴はどんな顔をしてるんだよ。」

二人の、男が路地裏そんな会話をしている。

「それがわからないんだとよ。

噂では、包帯で顔を隠しているらしいぜ。」

コツ、コツ。

「なるほどな。それなら見えないわけだ。」

コツ、コツ。

その時、ふと後ろから声がした。

「俺は、そいつの顔知ってるぜ。」

声がしたので振り向くと、そこには、包帯で顔を隠している男が立っていた。

「「ひぃ、、、」」

ブシャッ。

次の瞬間には、男達は、肉塊になっていた。

血がついた、手を左右に払い。

「それは、俺だからだ。」

男は、そう言うと、また路地の暗闇に姿を消した。

それと同時に、

一つの、異変が目を覚ました。


再び運命は交差する。

因縁の相手と再び出会うとき、

彼は、何を求めるのか。

そして、3年前止まったはずの歯車が

再び動き出す。

それは、終わりか始まりか。

これは、過去と現在、そして

未来を紡ぐ少年少女の物語。







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