第265話「嘘も方便というやつだ」



「ん──」


 祈りを込めるようにして、吉良坂は胸元に揺れるペンダントを握る。彼女の瞳と同じ色をした、透き通った柘榴色の宝石を。

 その祈りに従うかの如く、宝石を縛っていた鎖が一つ二つと解けていく。おそらく、これによって魔法が暴発せぬよう封印を施していたのだろう。この少女が魔術を使う際に衣装とステッキを用意するように、この宝石がきっと魔法を使う際に必要となる道具なのだ。


「……っ!」


 少女が閉じていた瞳を、大きく開く。

 縛りは解かれ、動かす足は健在、そして心に裏切れぬ信念。五年もの間、下に向き続けていた瞳は再び……前へ。

 魔力を乗せたその号砲でもって……玉座から落ちたかつての王は、この一歩から快進撃を始めるのだ──!

 ククク、ハーハハハハハハハ──、


『み、みんなー……ボランティアお疲れ様~……ガーネットちゃんがお、応援に来たぜぇ~……』

「声が小さい!!!!!!」


 根性無しが!!

 我が憤怒を乗せた一喝に、蚊の鳴くような声を上げていた吉良坂は「ひーん!」と頭を両手で押さえて縮こまる。

 まったくなんだ今の声は。糸電話しているのではないのだぞ!


「腹から声を出さんか!!」

「体育会系怖いぃ……い、いや徐々に、徐々にね! バイクだって最初から六速入れないじゃん!? 始めっからフルスロットルでロー入っちゃったらもうウィリーなわけ!!」

「あ、あはは……」


 吉良坂の全力の言い訳に、隣の綾女も苦笑を漏らしている。理屈は分かるが程度があろう。


「あ、でも薄野ちゃんはさすがに聞こえたっしょ?……ど、どう?」

「えーっと……?」


 恐る恐る、吉良坂は聞く。

 吉良坂の魔法は、声の届く範囲に効果がある。あの程度の小声とはいえ、近くにいる綾女には聞こえたことだろう。


「だ、大丈夫……?」


 かつて大事な人々を彫像のような笑みに変えてしまった吉良坂は、今にも逃げ出してしまいそうな声色で綾女を窺う。

 だが、当の綾女はキョトンとしたままだ。


「えっと、特に実感は……」

「ほ、ほんとに? 頭痛がしたり悪寒がしたり、急にハッピーな気持ちになってたり、もうこの快楽を得られたら何もかもどうでもいいみたいな心地になってない!?」

「先輩の魔法って危ないオクスリなんですか……?」

「ぶっちゃけ似たようなもんかもしんない!」


 他人の感情を強制的に高めるなど、依存性さえ加わっていればまさにそれであったろうよ。

 過剰に心配する吉良坂だが……"今はその心配は不要なもの"だ。


「いいから貴様はさっさと周囲の者へ向けて魔法を放て。練習にならぬであろうが」

「ま、待って……やっぱマジで気持ち悪くなってきた……」


 青い顔で空嘔する。今度は仮病ではなさそうだ。

 さすがに魔法を実際に放ったことで、トラウマを刺激されたらしい。今頃やつの脳内では、かつて己に向けられたガラスの笑顔が、いくつも浮かんでは消え浮かんでは消えを繰り返しているに違いない。


「……」


 綾女に背中を擦られるその情けない様を見つめる。

 とはいえ、まずは一歩だ。魔法を一度使ったからといって、冷たい過去を簡単に振り切れるとは俺も思っていない。それを振り切るには、まったくもって速度が足らん。

 その速度を得るため、こやつのエンジンにはまだまだ熱を入れる必要がある。ところどころ錆び付き、稼働も遅く……随分と、甘ったれたエンジンのようだからな。


「……うむ」


 今後の道程を再確認した俺は、吉良坂の背を撫でる綾女に声をかけた。


「綾女、気分の高揚を感じないか?」

「う、うーん、どうだろう……?」

「こやつの魔法は、"他人を笑顔にすること"だ。今のこのポンコツの無様も相まって、楽しい心地を味わっていないか?」

「ぶ、無様とか言うなし……」

「うーん……そ、そう言われてみれば?」

「え、ほんと薄野ちゃん!?」


 実感のほどを仄めかす綾女に、先程の嘔吐きもどこへやら吉良坂がガバッと顔を上げる。


「楽しい!? ほどよくハッピー!? 自我はある!?」

「あうあう、は、はい~……大丈夫です~」


 ガクガクと肩を揺すられながらも、懸命に答えを返す。その答えを聞いた吉良坂は大きく目を見開いて……、


「じゃ、じゃあ……せ……成功してるってこと?」

「そのようだな」


 頷く。とりあえずはな。

 だが、小声でステージに立つアイドルなどいまい?


「そら、その調子で段階的に声をかけてみろ。己の匙加減は、己の感覚で把握するしかない。その塩梅を見極めるのだ」

「う、うす……!」

「自信を持て。後詰めは俺がする。安心して背中は任せておけ」

「っ……お、ぉぅ……」


 背中を押す言葉と、綾女の……己の大事な人間の健在が、吉良坂の胸に火を灯す。

 まだその顔色は青いものの、俯いていた瞳は地面ではなく、毅然と周囲に向けられていた。


「よ、ようし……!」


 炉の炎へ空気を取り入れるように深呼吸した吉良坂は、周囲に散らばる一つひとつのグループへ、今度こそ確として魔力を乗せた声を発する。


『や、やっほ~、頑張ってる~?』

「あっ、せん……ぱ──」


 ……ああ、"もう"か。


「……」

「え、刃君……これ……」


 指を鳴らす。

 目を見張る綾女には全てバレてしまったようだが……まぁ見ていてくれ。


「あっ、先輩! お疲れ様です! なんか先輩がいてくれると気合いが入りますよ!」

『おっ、おお、マジ? で、ではますます気合いを入れたまえよっ』

「はい!」


 目の前で起きていることに対し、困惑した顔でこちらを見上げる綾女だが……しっと唇に指を当てる。今はこれでいい。

 そうしている間にも、吉良坂は次々に周囲へ魔法をかけていく。


『こ、こんちはー』

「吉良坂先輩だっ! こんにちはー!」

『よーっす……が、頑張ってるー?』

「先輩に声をかけられたらもっとやる気になりました!」

『い、いぇーい! 乳酸溜まってるぅ~?』

「カッチカチっすよ!」

『おぉ……おぉ~……!!』


 打てば響くとはこの事を言うのだろう。

 その快活な声を聞かせれば、返ってくるのは笑みばかり。憧れの先輩に声をかけられ、下級生達は嬉しそうに笑みを彩っていったように見える。


「す、すごいすごい! 童子切!」


 近場の人間全てに声をかけ終えた吉良坂は、興奮冷めやらぬ様子でこちらへと戻って来た。

 息せき切って駆け寄る少女の頬は紅潮しており、透明度の高い柘榴色の瞳は感激に潤んでいる。


「み、みんな……皆が笑ってくれてる! 本心から!」

「そうか」

「ガラスみたいな笑顔じゃない! 私、魔法を使ってるのに!」

「加減は覚えたか? それより少し下を常に意識しておくがいい。ここは貴様の本来のステージではなく、将来的に魔法使いとして活躍するならば歌って躍りつつ、緻密な加減をせねばならんのだからな」

「うんっ!」


 いつものグダグダとした言い訳もせず、吉良坂はまるで小さな子どもの頃に戻ったように素直だ。

 きっと今こやつは、小さな頃に抱き、しかしいつの間にか忘れてしまっていた"自分もまた楽しむ"という気持ちを思い出しているのだろう。


「まさかこんなに上手くいくなんて……」

「良い一歩だ。とはいえ、無茶はするな。俺という安全装置がいる時だけ、練習するようにしろ」

「うん、分かった! へへっ……♪」


 頭を撫でられ、吉良坂は嬉しそうに鼻の下を指で擦る。初めてした手伝いを褒められた童女のように、無邪気に。


「……」


 綾女の、困惑しきった表情にも気付かずに。

 それに気付かれる前に、俺は一つ区切るようにして、撫でていた頭をポンっと押した。


「今日はこれくらいにしておこう、何事も加減だ。それに、貴様も大事な母へ報告をしたいだろう?」

「あ……お、おう! じゃあ、ちょっぱやでマザーに自慢してくるぜ! ガーネットちゃんの未来は明るいってなぁ!」


 歓喜に輝く顔のまま、ずっと心配をかけていたであろう家族の元へ駆けていこうとする。


「あっ」


 だがその途中で、思い出したかのように声を上げ、こちらに振り向く。その唇に、にっとした笑みを浮かべて。


「今日はありがと、童子切。次会う時は、ほっぺにチューくらいしてやってもいいぞっ☆」

「ふん、遠慮しておこう」

「うわー、今すげー勿体ないこと言ったぜぇ~?」

「まだまだ、それには能わんのでな」

「そ、そう?」


 こちらの遠慮する姿が珍しく映るのか、吉良坂は不思議そうに首を傾ける。だが「ま、いっか」と再び笑みを浮かべてこちらに手を振った。


「そんじゃ、あたしはこの辺で。ガーネットちゃんの次回作にご期待ください! アデューーーー!!」


 そう言い残し、羽が生えたかのような軽い足取りで去っていく。きっと今夜はよく眠れることだろう。いや、興奮で逆に寝れんかもしれんな。


「……さて」


 その背中が完全に見えなくなったことを注意深く確認した俺は一つ息をつき、改めて周囲を見渡す。

 吉良坂が、その魔法をかけた結果を。


『────』


 ──ガラスのエガオが貼り付いたままの、哀れな人形共の姿を。


 声を発することなく。

 吉良坂に声をかけられた人間共は、彼女が去っていった方角を向いて静かに佇んでいる。それ以外の表情を、それ以外の動作を知らぬように。

 ああ、見たことがあるな。先日、リゼットが映画で見ていたゾンビにそっくりだ。


「じ、刃君……」


 今までずっと黙っていてくれていた綾女が、弱々しい声と共にこちらの袖を引く。理解が追い付かない、と。


「せ、先輩が声をかけたら……皆が"ああ"なっちゃって……でも先輩はなぜか嬉しそうで……どうして……?」

「吉良坂にそう見せていただけだ。"魔法が上手くかけられた結果"という幻術をな……」

「え──」


 種明かしするように、俺は綾女の前で一つの刃を掲げてみせる。


 ──魔法を使う前に、吉良坂の心臓に刺した包丁型の刃を。


 その意味を理解したのか、綾女の足がふらつく。だが懸命にこちらへと疑問を投げ掛けた。


「そん、な……じゃあ、最初から……?」

「ああ。──失敗だ、奴の魔法は」

「っ!?」


 そう、失敗。何一つとして、上手くいっていない。

 吉良坂が声をかけた途端、人間共はただただエガオを浮かべるだけの木偶人形となってしまっていたのだ。最初から。


「躓くとは思っていたが、予想より遥かに酷いな」


 鼻息を漏らしつつ、特別に精製した刃を掌で弄ぶ。

 これは、いざという時のための目眩ましであり、それと同時に吉良坂の魔法を制限するための楔でもあったというのに。

 一定量の魔力を検知すればそれを制限し、吉良坂に念のために用意した幻を見せるよう設定していたのだが……、


「抑えて、これか」


 歩み寄り、魔法にかけられた人間を観察する。

 近距離から瞳を覗き込んでも、こちらに反応を示さない。まさに夢現といった具合だ。神が目の前に舞い降りれば、信徒はこのような状態になるのかもしれん。

 まったく、皮肉なものだ。“他人に笑っていて欲しい”という願いは、決して穢れた祈りではないというのに、この有様とは……。


「身体の成長と共に、その魔法をも強大になっておるのかもな」

「そんな……でも刃君、どうして幻なんかを……?」


 分析するように観察を続けていたこちらに、少し含みのある声音で綾女が聞く。

 あの吉良坂の喜びようを目にしていれば、それも当然だろう。まさに、ぬか喜びだからだ。そんな状況を作り出した俺へ、どうしてと言う気持ちも分かる。だが……、


「俺が奴に会ったのは、屋上だった」

「へ?」


 期待していたものとは少し異なる言葉に、綾女が毒気の抜かれた声を上げるが……一番はそれだ。


「奴はな、一人でこう漏らしていた……『死にたい』とな」

「っ」


 綾女がその言葉に息を飲む。それは決して、軽い言葉ではない。


「その上、軽々しくフェンスの向こうへと身を踊らせてもみせたのだ。いいか、綾女」

「……」


 言い含めるように、綾女へと言葉を放つ。


「奴は、自分で思っているより遥かに──危うい状態なのだ。あの時、奴は言葉に出し、そして行動に移した。魔術があるという余裕もあったのだろうが、あと一歩踏み出せば命を捨てる場に自ら進んだのだ」

「そん、な……」


 絶望した人間ほど自然と高所へ足を運ぶ。

 立ち止まっていた足を一歩踏み出すだけで、全てを終わらせられるからだ。


「軽い言動に誤魔化されがちだが、あの者にとって魔法やアイドルへの夢は非常に重い。常にその身を焦がし、燃やし、もう楽になりたいと思えるほどにはな。それほどの挫折だったのだ」

「じゃあ……先輩のあれは、空元気だったってこと……?」

「そうだ。口癖のように言っていただろう。『重い雰囲気は苦手だ』と」

「あ……」


 俺よりも付き合いの長い綾女だ、心当たりがあるのだろう、すぐに頷いた。あの爆風のようなテンションでは、綾女でも見抜けぬのも無理はない。

 その言葉は吉良坂の生来の気質でもあるだろうが、助けを求める声でもあったのだ。

 ……"これ以上重くされれば、潰れてしまう"と。


「そんな精神状態で、この惨状を目にしてみろ。もう二度と……立ち上がれまい」


 あの少女もまた、ガラスなのだ。

 透き通るように輝き、見る者を魅力し……そして脆い。少しの衝撃で、砕け散るほどに。


「じゃあ、だから刃君は幻を……」

「ああ。もう一段階ほど封をしておくべきだったが、これ以上の力は奴の身体がもたぬ。だからこその幻でもあった」


 吉良坂には圧倒的に自分への自信が足りていない。成功経験が足りていないのだ。一度も上手くいっていないからこそ己の力に恐怖し、遠ざけようとする。

 この五年間、何度か己の魔法を試そうとしたはずだ。しかし一度も上手くいかなかったからこそ、この果てまで来た。この崖っぷちで躓いてしまえば、あの女に待ち受けるのは死のみである。

 身体の死か精神の死かは知らんが、この一歩で躓かせるわけには絶対にいかなかった。


「あの刃は、奴の魔力の蛇口をある程度閉めておく役割も持っていた。今回である程度の加減は覚えただろう。今日は少々勇み足だったようだが……なに、これからも奴はこうやって誉めて伸ばす。そう決めた」


 これ以上、あの魔法使いを傷付けさせるわけにはいかん。

 自信を付けさせ、いつかその傷さえ誇りに思うことができるようになれば……あの魔法使いは、一端の王となろう。

 今はまだ、過保護と思われようとこのようにすべき段階だったというだけだ。


「そ、そっかぁ~……」


 その説明を理解した綾女が、ほっと一息つく。ひどく安心したように。


「よかったぁ……本当に不気味で怖かったから、何か良くないことが起こってるんじゃないかってずっと不安で……いや先輩にとってはまだ全然良くなってないんだけど……」

「そうでもない。とりあえず奴は一握りの自信を持てた。それはとても大きいことだ」


 それが強引であっても、虚構であっても、自分はやったのだという認識が人を変えるのだ。

 そう頷いていれば、綾女がふっと優しい笑みを浮かべた。


「ふふ……」

「む? どうした」


 眉を上げて聞けば、綾女は「んーん?」と楽しげに首を横に振る。唇に笑みを湛えたまま。


「刃君が、私のお友達で良かったなーって思っただけだよ」


 ……どうも、あらぬ誤解をかけられている気がするな。


「『褒めて伸ばす』なんて言葉が刃君の口から聞けて、私も鼻が高いよ。うんうん」

「とはいえ、次回からは失敗すれば失敗のまま認識させる。これは今回限りだ」


 鼻を鳴らして刃を消す。

 肝要なのは最初の一歩だけ。補助輪は段階に応じて外すものだ。


「次に失敗でもしてみろ。容赦なくその尻を蹴っ飛ばしてくれるわ」

「もう、クラシックタイプのツンデレさんなんだからさぁ……って、あれ?」


 クツクツと肩を揺らしていれば、綾女がパチクリと目を瞬かせる。


「……そういえば、なんで私、魔法にかかってないの? 私、先輩の声聞いたよね?」

「ああ、簡単な話だ」


 小首を傾げる綾女に、指を立てる。そういえば言っていなかったか。


「綾女と友になった日から、綾女にはこっそりと俺の作り上げた防壁を張ってある。大抵の術ならば無効化するほどのものを。俺と関わり合いになった時点で、危険が及ぶ可能性もあったのでな」

「え、えぇー!? じゃ、じゃあ『綾女にも聞かせる』っていうのは……」


 驚愕に目を見開く綾女に、いよいよ肩の震えも抑え切れん。


「ク、ハハハ……なんの脅しにもなっておらん。そもそも、この俺が我が友に得体の知れん魔法をかけさせるとでも思っていたのか?」

「う、うわぁ……」


 冷や汗を流す綾女に、肩を竦める。

 いいか綾女……嘘には二種類ある。良い嘘と、悪い嘘だ。嘘も方便というやつなのだ。

 よほど意地悪げな笑みが浮かんでいるのか、俺を見る綾女は腰に手を当て「もぉ」と頬を膨らませる。


「……これからはちゃんと仲良くしてね?」

「ふん……まぁ、責任は取ると言ってしまったからな、面倒は見る。加えて言えば……」

「うん?」


 宝にも種別があり、それぞれに愛でようも異なる。


「磨けば光る宝石は、そう嫌いではない」

「……ふふ♪ うんっ、私も手伝うから何でも言ってね!」


 あの童女のように無邪気な笑みは、報酬としては悪くないものだったのでな。

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