第2話 不幸な俺、冒険者になります!

俺は最初困惑した。

無理もないよな。いきなりこんな何処かもわからない場所に連れてこられたのだから。


俺は幾つかの疑問を持ち、王様?らしき人に質問してみることにした。

「ここは何処なんですか?」

 まずは、この土地周辺のことについてだ。

ここから逃げるにしても周りの国や街、地形などが分かっていないといみがないからな。


 すると近くにいた宰相らしき人物が話しだした。

「ここは人間領の貿易国家といって、大陸の中でも西の方に位置しています。」

「東には大きく分けて、獣人やエルフ、ドワーフなど数多の亜人たちが暮らす亜人領の中立国家

「魔物や魔人、悪魔といった魔族たちが暮らす要塞国家という2つの国が広がっています。」


「そして、今回勇者様を呼ばせていただいた理由は、要塞国家に存在する、モンスターたちが暴走し始めたことがきっかけとなります。」

「始めは我々だけでも対処はできていたのですが、時間が経つにつれどんどん強力なモンスターが現れ始め、我々、王都の精鋭や冒険者たちだけでは対処できないと察し、勇者様を呼ばせていただきまし。」


(なるほど、なるほど。さっぱりわからん。地図とかがあるならまだしも直接言われてもなー。)

(けど、冒険者か。やっぱり異世界といったらこれも定番だよな。)


(あ、そうだ。アレのことも聞かないと。)


「すみません、この世界にはというものは存在するのでしょうか?」


そう、異世界で定番の一つであるだ。

もし、小説や漫画と一緒ならばこれを確認することでレベルやスキルを確認することができるはずだ。


「ほう、よく知っておりますな。たしかには存在しております。

確認したい場合はと唱えるのです。」


やっぱり。では早速、


【ー中沢綾人ー】

【LVー1ー】

【種族ー人間ー】

【職業ー魔獣調教師ー】

【称号ー異世界の勇者ー】

【ユニークスキル ー不運・起死回生ー】

【スキル ー回復魔法(初級)・気配察知・鑑定・言語理解】


(へー、俺本当に勇者なんだ。けどやっぱり不運お前いるのかよ!異世界に来てもまだまとわりついてくるか。)


「勇者様どうかこの国を救っていただきたい。こちからはこれからの資金を用意させていただきます。それと、やはりお一人では危険なゆえ冒険者ギルドに登録し、パーティを作るとよいでしょう。」


(あー、はいはい。仲間とかはそっちで用意はしてくれないのね。ま、一人のほうが気楽でいいか。)


「分かりました。しかし、その冒険者ギルドはどこにあるのでしょうか?」


「それには心配はいりません。案内役はこちらからだしますゆえ。王都騎士団副団長、勇者様を案内してさしあげなさい。」


「はっ。それでは勇者様、こちらへ。」


俺は副団長連れられ、城を出た。

城下町は中世のローマの町のような感じの建物が並んでいる。


すると、副団長が歩みを止めた。そこには、他の建物に比べると大きい2階建てくらいの建物が建っていた。大きな看板があるが、その文字は読めない。


「お、これってスキルにあった<言語理解>が役に立つんじゃないのか?」


俺は早速<スキル 言語理解>を使ってみた。すると、頭に何かが刷り込まれるような不快感を感じ始めた。それが終わり、再び看板を確認してみる。


「冒険者ギルド 王都本部」


「おー!本当に使えた。しかし便利だな。文字だけでなく、異種族の言語も翻訳できるとは。」


しかし、これで俺もはれて冒険者の仲間入りだ。俺はそんなワクワクした気持ちを抑えながら、ギルドの扉を開けた。





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不運な俺が異世界に行ったら意外と最強?だったりして mohuru @mohuru

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