エピローグというか、その後の話というか・・・・・

 以上が、目が覚めるまでが私の見た夢の話だ。

 今から二十年以上前の夢を私は心の中で後生大事にしていた。

 正直、ここまで鮮明に書くのは正直、勇気のいることだ。


 ただし、私は貴方を完全には信頼していない。

 だから、多少の加工ジャミングをさせてもらったことは謝罪したい。

 かなり個人情報なども入るからだと理解していただきたい。

 でも、できるだけ要点は忠実にしたつもりである。


 そもそも、なぜ、二十年来大事にしていた夢を公開したかと言えば、時々、小説というか小話を書くと、いつか例外があるにせよ、そこはかとなく『死にたい願望』が出てくる。

 読者を期待させて、「え? これで終わり?」という意見ももらった。

 実際、私が見ても自殺願望はある。

 そして、私は躁鬱になり他人に迷惑をかけている。

 死のうと思えば、自分ほど格好の人間はいない。

 電車に飛び込む。

 入水自殺。

 首吊り。

 動脈を切る。

 睡眠薬と酒を大量に飲む。

 等々

 

 それをしなかったのは何故か?

『先生』は存在が大きいだろう。

――勝手に死ぬな

 現実には存在しない彼との約束を律義に守っているわけである。

 でも、『先生』たちが怒った表情を見たとき、私は怖かった。

 本当に、文字通り、地獄の果て、天国の隅にまで私を探して叱責するだろう。

 それが本当に怖いのだ。

 加えて書くのなら、私自身は死ぬことに関しては歓迎だが、先生たちにはもっと活躍してほしいと願っている。


 この話は滅多なことではしない。

 本当に「心を開いてもいい人」にしか話さなかった夢だ。

 その中の数人から言われることがある。

『夢なんだから忘れちゃえば?』

 夢なのだから忘れるのが本来の経過だろう。

 でも、この夢を「夢」の一言で片づけてしまったら、私はどうなるのだろう?


 何の未練もない、むしろ、苛立ちと怒りと憎しみと辛さでいっぱいの世界から早々に「逃げる」ために私は死ぬことを選ぶかもしれない。

『死ぬ』までもなく社会や対人に恐怖して引きこもり状態になるかもしれない。


「お疲れ様」

 その一言と温かさだけで私は嬉しかった。

「なあ、隅田。俺が信じられなくなったら、俺を殺せ。遺書はすでに書いてある。もしも、俺がお前を傷つけたら俺を殺せ。お前は誰からも責められないから安心しろ」

 その覚悟と優しさで私は救われた。


 それでも、二十年。

 やはり、日常生活を営んでいると時々『記憶の薄れ』を感じて恐怖する。

――自分は都合よく改ざんしていないか?

――現実を見ていないのでは?

――本当の私は……


 でも、やっぱり会いたい。


 だから、『先生』

 今夜、夢で逢いましょう。

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今夜、夢で逢いましょう 隅田 天美 @sumida-amami

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