ざっくり解説・神話存在編
・ニャルラトホテプ
とある怪奇な小説作家が発見し、自作に登場させたことで一躍有名になった神。性質、形質、気質すべてが安定しないが『人間と深い関わりがある』という点は確か。
ざっくり言うと人間をいじくって遊ぶ悪趣味な神様。本作に登場する
基本的に万能と言って差し支えないが異世界に来てからは魔法複写、治療技術、物品のアポートなどの能力しか使っていない。
本人曰く『深い事情があるのさ』とのこと。
・ノーデンス
ニャルラトホテプと並ぶほど地球人類に関わりが深い神。白髪に灰色の髭の老爺と、数多くいる神々の中でもかなり人間に近い容貌をしている(人間に化けられる者を入れたらそう珍しくもなくなるが。そもそもこの姿しか確認できてないだけで本性かどうかの保証はない)。
人間への態度は友好的に傾いた中立で、ニャルラトホテプに悩まされている人間を助けたという記録もそこかしこに残っている。
それと同時に人間を連れ去ったりと傍迷惑なこともしでかしているが、本人に悪気はない。
人間の使える呪文ならば大抵使えるはずだが、好戦的な性格はしていないため人前で使うのは稀も稀だろう。
彼の使う戦車は特別製で、おそらく宇宙のどこにでも行ける。別次元にも行ける。彼の戦車に乗れればその時点で物語は終了である。
なお『ノーデンスが魔法少女コスをした変態クソジジイであった』という記録は一切ないが、この作品に出てくるノーデンスは魔法少女コスの変態クソジジイである。
なんかあったの?
・猟犬
異世界、神亡き世界共に語られる超存在。ちなみに猟犬は通称。
彼ら彼女らに決まった姿はないが、この作品においては『和服の美少女』として出てくる。目的は食事。
存在意義は諸説あるが『時間に干渉した者をどこまでも追いかけて食い殺す』という性質があまりにも有名なため、俗にタイムパトロールと呼ばれる。
少なくとも地球において時間に干渉した魔術を使うような者はおおよそ人類なので、結果『人喰い』として非常に恐れられている。前述の神二柱と比べると圧倒的に冗談が通じない。
命懸けで対策さえすれば逃げきれないことはないが異常に執念深いため、神々の間でもこれを恐れる者がいる。
失った友人を助けるため過去をやり直そうと思ったとある神が時間移動しようとしたのを未然に発見し、その後一年に渡って攻防を繰り広げたこともあると言う。
「もう! これに懲りたら絶対に時間跳躍なんてやめてよね! 約束だよニャルちゃん!」
「しないしないしない許して許して許してごめんごめんごめん殺さないで(以下ずっと情けない言葉が続く)」
「で。えーと、結局誰を助けたかったんだっけ。アメリ……いいや、もう。忘れちゃったし」
――とある煤けたメモ帳より抜粋。『猟犬』と『邪神』の理解しがたい会話。
邪神X転移 ~現代クトゥルフ神話やってたら邪神ごと異世界転移~ 城屋 @kurosawa
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