王韶之1 晋安帝春秋
王韶之、字は
が、
曽祖父は
祖父は
父は
王韶之の家は貧しく、
また王偉之が
家も
遠い場所にあった。
その中にあっても史籍を好み、
書籍よりの見分を広めていた。
はじめ、衛將軍の
かれの父は非常に問題意識の高い人で、
その当時の地方長官からの指令、
あるいは皇帝からの詔勅が発布されると、
そのすべてを書き写し、
事の大小を問わず書き残していた。
そのため
事欠かなかった。
これらを王韶之は
個人的に取りまとめていた。
のちに「
知られるようになるになるのだが、
まあ、先の話である。
父の記録を取りまとめたものとして、
ひとまずそれは世に出た。
それを読んだ者たちにより、王韶之は
歴史記述に携わるべき、と推薦される。
その声が中央にも届き、著作佐郎に。
更に続きも書くよう命ぜられる。
413 年に完成した、と言うから、
称賛する内容だったのだろう。
その記述は大いに人々に称賛され、
その考察は人々の耳目を引いた。
次代の歴史家として名を馳せるだろう、
と人々からは称賛された。
尚書祠部郎となった。
王韶之字休泰,琅邪臨沂人也。曾祖廙,晉驃騎將軍。祖羨之,鎮軍掾。父偉之,本國郎中令。韶之家貧,父為烏程令,因居縣境。好史籍,博涉多聞。初為衞將軍謝琰行參軍。偉之少有志尚,當世詔命表奏,輒自書寫,太元、隆安時事,小大悉撰錄之,韶之因此私撰晉安帝陽秋。既成,時人謂宜居史職,即除著作佐郎,使續後事,訖義熙九年。善敍事,辭論可觀,為後代佳史。遷尚書祠部郎。
王韶之は字を休泰、琅邪の臨沂の人なり。曾祖は廙、晉の驃騎將軍。祖は羨之、鎮軍掾。父は偉之、本國郎中令。韶之が家は貧にして、父の烏程令為るに因りて縣境に居す。史籍を好み、博く多聞に涉る。初に衞將軍の謝琰の行參軍と為る。偉之は少きに志尚を有し、當世の詔命を表奏せるに、輒ち自ら書き寫し、太元、隆安の時事は、之の小大の悉きを撰錄す。韶之は此に因りて晉の安帝陽秋を私撰す。既に成らば、時の人は宜しく史職に居したるべしと謂い、即ち著作佐郎に除せられ、後事を續かしめられ、義熙九年に訖ゆ。敍事に善く、辭論は觀るべくし、後代の佳史為りとさる。尚書祠部郎に遷る。
これ、父親のお仕事に幼い頃から親しんでたんでしょうね。班固親子みたい。そこはなんとなく意識されてたんじゃないかなあ。しっかしこんな中途半端に名族に名を連ねさせられたら、モラトリアム全開になりそうですわw
あ、以上は伏線です。まるで伏せる気がない。
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