胡藩3 イケメン伝説開幕
「奴らが迎撃に出たというのであれば、
城の守りは手薄となりましょう。
ならば、密かに軍を分け、
奴らの城を落としてしまいましょう。
これはかの
そこで劉裕、
そこに
南燕軍の背後で、臨朐城が陥落。
残された南燕軍、潰走し、
続いての広固城攻めでは、
数カ月の期間を要した。
そしてついに城が落ちようか、という夜。
作戦会議をしていた劉裕と幹部らの元に、
突然ガチョウほどの大きさの、
蒼黑い鳥が飛び込んできた。
人々は驚き、凶兆だ、とささやき合う。
が、胡藩の見解は違った。
「蒼黑とは
それが我らに飛び込んできたのです。
つまり、間もなく広固が
陥落する知らせであると申せましょう」
そうして城を攻めてみれば、当日に陥落。
その後も
從征鮮卑,賊屯聚臨朐,藩言於高祖曰:「賊屯軍城外,留守必寡,今往取其城,而斬其旗幟,此韓信所以克趙也。」高祖乃遣檀韶與藩等潛往,既至,即克其城。賊見城陷,一時奔走,還保廣固累月。將拔之夜,佐史並集,忽有鳥大如鵝,蒼黑色,飛入高祖帳裏,眾皆駭愕,以為不祥。藩起賀曰:「蒼黑者,胡虜之色,胡虜歸我,大吉之祥也。」明旦,攻城,陷之。從討盧循於左里,頻戰有功,封吳平縣五等子,除正員郎。尋轉寧遠將軍、鄱陽太守。
鮮卑を征せるに從い、賊の臨朐に屯聚せるに、藩は高祖に言いて曰く:「賊の軍を城外に屯ぜるに、留守は必ずや寡なかれば、今、往きて其の城を取り、而して其の旗幟を斬る、此れ韓信の趙を克せるせる所以なり」と。高祖は乃ち檀韶と藩らを遣りて潛み往かしめ、既に至らば、即ち其の城を克す。賊は城の陷つるを見るに、一時にして奔走し、還じ廣固を保つこと月を累ぬ。將に之を拔せんとせる夜、佐史の並べて集うに、忽ち鳥の大なること鵝なるが如き有り、蒼黑色にして、高祖が帳裏に飛び入り、眾は皆な駭愕し、以て不祥を為す。藩は起ちて賀して曰く:「蒼黑たるは胡虜の色なれば、胡虜は我に歸さんとす。大吉の祥なり」と。明旦城を攻むるに、之を陷とす。盧循を左里に討てるに從い、頻戰に功有らば、吳平縣五等子に封ぜられ、正員郎を除せらる。尋いで寧遠將軍、鄱陽太守に轉ず。
(宋書50-3_言語)
胡藩☆イケメン★伝説開幕。
まー何と言うかこいつ、いちいち言ってることが鼻につく。「あの韓信も取っていた作戦ですよ(キラッ☆)」とか「鮮卑が自分から飛び込んできましたね(キラッ☆)」とか、いちいちイラッ★ とさせられますね☆ いや好きなんですけど。
その才覚からして、桓玄打倒から参与してたら、きっともっと高い地位を得たんでしょうね。
ちなみに「蒼黑」は、おそらく慕容鮮卑が東北からの襲来なのに引っ掛けているのでしょう。北は玄武の方角、対応色は黒。東は青龍の方角、対応色は青。なので、東北はその中間の色。こんな感じかな、と思っています。
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