劉敬宣11 連戦と昇進  

409年、劉裕りゅうゆうに従い、南燕なんえん討伐に出征。

迎撃に出てきた慕容超ぼようちょうの軍を

劉毅りゅうきのいとこ、劉藩りゅうはんらとともに粉砕した。


一方、これらの戦いから孟龍符もうりゅうふが戦死。

彼の率いていた兵を吸収し、

広固こうこ城包囲にあたっては

いくつもの献策をなした。


盧循ろじゅん建康けんこうに攻めてきたときには、

南燕で吸収した鮮卑せんぴの騎兵を預かり、

突撃をかける。


このときの陣容が

非常に整然としていたため、

盧循軍は恐れをなしたそうである。


これらの功績から、

劉敬宣には淮水わいすい中上流域の

守りを固める官職が与えられた。


が、その前に、盧循討伐だ。

劉裕に従って追討に出た。


ところでここに「手柄を上げた」

と書かれておらず、昇進しているんですが、

それは、




五年,高祖伐鮮卑,除中軍諮議參軍,加冠軍將軍。從至臨朐,慕容超出軍距戰,敬宣與兗州刺史劉藩等奮擊,大破之。龍驤將軍孟龍符戰沒,敬宣并領其眾,圍廣固,屢獻規略。盧循逼京師,敬宣分領鮮卑虎班突騎,置陣甚整,循等望而畏之。遷使持節、督馬頭、淮西諸軍郡事、鎮蠻護軍、淮南、安豐二郡太守、梁國內史,將軍如故。循既走,仍從高祖南討,轉左衛將軍,加散騎常侍。


五年、高祖の鮮卑を伐てるに、中軍諮議參軍に除せられ、冠軍將軍を加えらる。從いて臨朐に至り、慕容超の軍を出だし距戰せるに、敬宣と兗州刺史の劉藩らは奮擊し之を大破す。龍驤將軍の孟龍符の戰沒せるに、敬宣は領されたる其の眾を并せ、廣固を圍み、屢しば規略を獻ず。盧循の京師に逼りたるに、敬宣は鮮卑の虎班突騎を分領し、陣に置くこと甚だ整いたれば、循らは望みて之を畏る。使持節、督馬頭、淮西諸軍郡事、鎮蠻護軍、淮南、安豐二郡太守、梁國內史に遷り、將軍は故の如し。循の既に走りたるに、仍ち高祖に從いて南討し、左衛將軍,加散騎常侍に轉ず。




いよいよ劉敬宣の記事が胡散臭さ爆発してきましたぞ……

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る