堅牢で頑固な主人公であり作品そのものであった。 いつ孤独死してもおかしくない立場である一方、経済的には多少なりと裕福そうでもあり、良くも悪くも団塊世代の顛末を丁寧に描いていると言える。 個人的には梨にかぶりつく場面が一番迫力と現実味があって気に入った。 短いながらも力強い一作。
老境にさしかかったある男の一日。男の想いが胸に染みる、強がっていても男は辛い。これも一つのハードボイルド。