タイプの異なる女の子二人が主人公を取り合うラブコメ的作品かつ、高校生達の日常やイベントを描いた青春群像劇とも言える作品でした。
ストーリーとしては高校生らしく、学生生活や行事を挟んで進行して行くわけですが、ヒロインはどちらも対称的でありながらも、それぞれが自分の想いや考えをしっかりと持っており、最初は対立ばかりでしたが話が進むと、互いに認め合い和やかな場面もあり、良いと思いました。
また主人公に対しては、 幼馴染側が好意を示しているのに対し、あくまで自分の恋を優先する姿勢は、自分としてはある程度考えてくれても良いとは個人的に思いますが、同時に物語のテーマが恐らく『本気の恋愛』と言うことで恋愛に本気で取り組み、好きな女の子に対する想いはブレずに真っすぐである点は作品、主人公の評価に繋がっていると考えています。
本気の恋がしたかったという風に結論を出していて、そのためにずっと書いていたんだな、という駆け引き的なコミュみたいな、コスプレとかもこのひとは「装飾」をしているんだというなんか、出てきそうな、よくわからない考え方があるような気がした。ただ単にコスプレが好きだからとか、そういうことなのかは不明でした。会話とかで本当かどうか、嘘かどうかを考えていくやり取りってのが、なるべく相手を理解してみるか、という意志を感じて好感もてた。だったらどうすればもっとよくすればいいのか、ちょっとわかんない。お茶濁しのことをいうと、他の表面的な部分、身体の仕草とかで嘘をついたりするしかないんじゃないだろうか。殴ったり、切れたりとかってひとはすると思うんですよ。怒りの正体ってわからないわけじゃないですか。その当人にしかわからないものですよね。いくら言葉でうまく着飾ってみても、本心ではやっぱりそのひとは「ナニカンガエテルンロウナア、フフフ」って結論に至るわけです。なぐるってことは、ころさないってことです。そういうレベルってことです。
この人がそういう境地の作品を書くかどうかはしらないですし。なんか、うなぎくいテーって思いました。良質っていいですね!