大好きな人~国王陛下の婚約者~
リナ
第1話 序章~アイヌ・ベルクの手紙~
この国の国王、アイヌ・ベルクは、ちょっと疲れた風に涙を流し愛おしそうに
王室の自室で机に向かい上質な紙に羽ペンをインクに浸してこう、手紙を書いた。
いつからだろう?
この感情に、流されるようになったのは?
いつからだろう?
想い人と思うようになったのは?
この恋がたとえ叶わぬ恋だったとしても……。
私は貴女が好きだ。
だから、この思いが届いたあの日は、
心が踊る気持ちだったんだ。
ああ、貴女はどうして、どこにいるのだろうか?
出来ればその姿を今1度この俺に見せて欲しい~。
アイヌ・ベルクより妖精女王・グランチェに愛を込めて~。
その書いた手紙を白い封筒に入れるとグランチェ好きな花を一輪添えて封をすると
控えていた側近の兵士長ロベルに渡して
「妖精の森に居る妖精女王に会い確実に届けて欲しい」
手紙を受け取ったロベルは
「必ずや届けて見せます」
と言って城を後にしたのでアイヌはホッと一息ついた。
父親に聞かされていた妖精の森の事を思い出して
いると当時王子だった頃の記憶を思い出した。
大好きな人~国王陛下の婚約者~ リナ @rina9756
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