第28話 中年の体力で駆けずり回る苦行
店を出たところで佳弥が振り返ると、店のそこかしこから薄い墨汁のような魔が染み出してきた。どれだけ溜め込んでいたんだ、と佳弥が呆れるほど、魔はとめどなく流れ出てくる。しかし、以前幸祐がめいいっぱい吸い込んでしまった時とは違い、通りすがりの人たちに積極的に流れ込むことは無い。するする、と路面に広がり、雨水が地面に吸い込まれるようにして消えていく。たまに、少しばかり魔が入り込む人もいるが、カラスの巣から出てきた量に比べればバケツとスプーンほどの容量の差がある。
幸祐は余程魔を吸い込みやすいスポンジ体質だったのか、と佳弥はそれを観察しながら考える。あるいは、変身しているとそういう危険性も生まれるのかもしれない。後者だとすると、佳弥はすぐにこの場を離れた方が良いに違いない。さっきスタンガンで倒した人影もそろそろ復活するかもしれないし。
佳弥は踵を返した。その目の前に、ぬっと影が人の形に盛り上がる。
「やはりあなたの仕業ですか。」
苛立ちに満ちた渋い声がして、佳弥はげんなりする。もう回復したらしい。我ながら、スタンガンの安全面に配慮し過ぎだ。かつらなんかで遊んでいる暇は無かったらしい。しくじった、と思うが後の祭りである。
「何故あなたは私の仕事を狙い澄まして妨害するのですか。」
「そんなつもりは全くありません。今日はたまたまお見かけしただけですし。」
「あなたはたまたま会った相手に意味もなくスタンガンを向けるのですか。」
「それは、あなたが私をババア呼ばわりしたからです。あなたの仕事が何だか知りませんが、それを妨害しようとしたわけじゃないです。」
「では何故、余計なツボまで押して回るのですか。おかげで、今日の私の仕事が台無しだ!」
黒い影は吐き捨てるように言った。佳弥は、知らんがな、と思う。
「ツボなんて、今日はまだ何も押してません。大体あなたは、何がしたいんですか。私が妨害しているって言うけど、こっちは何のことだか分からないから困ってるんです。邪魔しないでほしいなら、あなたがしようとしていることを教えてくださいよ。」
「しらを切るつもりですか。こちらはあなたのせいで期限に間に合わないかもしれないというのに。」
「だから、何のことか教えてくださいってば。対策のしようがないじゃないですか。」
「そうやって情報を引き出して、こちらの仕事を根こそぎ腐らせる腹積もりですね。盗人猛々しい。今日はもう、ご年配だからと言って容赦はしませんよ。」
人影はすっと片手を上げた。佳弥の周囲から、黒い影が伸びて立ち上がる。だが、佳弥にとってはそこは二番目の問題である。
「私は年配ではない!」
佳弥は一番大事なところを主張した。花の女子高生、若さを最大限に謳歌する十六歳だ。伸びしろさえある。年配と呼ばわれ、ハイそうですと言えるか。
佳弥はキッと人影を睨みつけて、すぐにくるりと背を向けた。脱兎のごとく駆け出す。戦って何とかなる相手ではない。どこかに一旦隠れて、暗がりでじっとやり過ごすしか手は無い。
しかし、四十五歳の佳弥の身体は佳弥自身の想定よりも動かない。足は遅いし、もつれるし、息はすぐに上がるし、膝が痛い。こなくそ、と自分にケチをつけても何ともならない。佳弥は裏通りに逃げ込んで、路上看板の影に身を潜めた。肩で息をしつつ後ろを振り返ると、細長い黒影は佳弥に気付かずにどこかへ流れていく。静かに隠れていれば斥候の黒影は撒けるようだ。しかし、さすがに本体の人影の目は誤魔化せない。いつの間にやら佳弥のそばに湧き出てきては、新たな黒影をけしかけてくる。
あの黒影に捕まったら私は何をされるのかしらん、と佳弥は思案しつつも、ひとまずは逃げ惑う。あっちの角を曲がって建物の陰に隠れ、こっちの裏道に入って電柱の根元に縮こまる。一旦はやり過ごせるが、すぐに人影に見つかって、また逃げ出すことを繰り返す。この国は法治国家、さすがに殺されるということは無かろうが。でも、飛鳥の消息はふっつり途切れてしまったし。拉致監禁?島流し?駆けっこにくたびれてきた佳弥は、この際一度捕まってみるか、とさえ思う。
くっつき虫のように貼り付いた影をスタンガンでやっつけて、佳弥はまた駆け出した。スタンガンの難点は、リーチが全く無いことだ。相手に押し付けないと効果が無い。飛鳥の使っていた槍のような長い棒ほどでなくても良いが、ちょっと離れたところから攻撃できた方が便利なんだけど。
それにしても、と佳弥は立ち止まった。ちょっと休んだくらいでは、もう息が整わない。ぜえはあと酸素を求めていると、喉が痛いし気持ちも悪い。体力の限界だ。
「そろそろ、おとなしくお縄について頂きましょうか。」
「私は、悪事は、働いて、いません。罪人、みたいな、言い方は、やめて、ください。」
目の前に現れた人影に、佳弥は途切れ途切れに文句を言った。息が続かない。こいつはどうしてこんなに涼しい顔をして追いかけてこられるんだ。ぬるぬるとどこにでも湧いて出るし。シンハオとマーラ・ルブラの変身システムの性能の違いだろうか。顔も良く見えないし、あっちの変身の方が良いかも、と佳弥は少し羨む。
いやいや、羨ましがっている場合ではない。自分をババア呼ばわりして、あまつさえ年配とまで言い切った輩に、あっさりと捕らえられては一生の不覚。刺し違えてでも、いや、できれば刺し違えたくはないが、佳弥を年寄り扱いしたことを後悔する程度には反撃してやる。
佳弥は喘鳴の中で、スタンガンを手の中に納めた。ぱっと手を開くと、三十センチくらいの長さの細い懐中電灯のような物ができている。上手く行けば良いが、と思いつつも、スイッチと思しきものを押す。ブンという鈍い音とともに、柄からまっすぐに青い光が伸び、竹刀程度の長さになった。見た目は良い感じである。効果のほどはどうなんだ、と作った本人である佳弥は考える。映画の設定では確かとんでもない破壊力ということになっていたはずだが。ついでに言うと、私にフォースなんてものを扱う能力は無いと思うけど、使えるのか、これ。
いや、疑いの心を捨てるのだ、と佳弥は自分に言い聞かせた。今までの経験からして、この黒い布で行う芸当というのは、できると思うことが大事だ。何も考えずに作った棒切れは物の役に立たず、跳べると思い込んだバネシューズはお空高く舞い上がれる。強くあれと思ったスタンガンは威力も上がった。思い込みが必要十分条件ではないかもしれないが、大事な要素であることは確かだろう。
これでぶった切れば、やっつけられる。佳弥は肩で息をしながら、両手でライトセーバーもどきを構えた。
「次から次へと変な物を出してきますね。どうせ見た目だけでしょう。」
人影は肩をすくめて、両腕を上げた。佳弥の周りに、一斉に黒影が伸びる。佳弥はそれを一顧だにせず、人影をまっすぐに見据えたまま大雑把にライトセーバーもどきの刀身を一閃させた。恰好を付けているのではなく、走り疲れて余裕が無さ過ぎて、全ての標的を目視するゆとりがないだけである。しかし、それでも威力は充分であった。刀身に触れただけで黒影は瞬時に霧散し、佳弥がほんの一振るいしただけで周囲の黒影は全滅してしまったのだ。その効果に、佳弥自身が一番驚く。うまいことでき過ぎじゃないか、これ。
でも、何故か知らないが、意外と重い。もしかしたら、光っている部分も布が圧縮されているのかもしれない。本物ではないのだから、レーザー的な光の塊ではないのだろう。むしろ、刀のイメージも混ざっている可能性もある。母がよくテレビの時代劇を観ているので、佳弥は刀の方がなじみがある。
原因はさておき、重いというのは現在の佳弥にとって致命的である。何しろ、もともと腕力が低いうえに、最初から疲労マックスである。重量のある長い獲物を振り回し続けられる道理が無い。呼吸は一向に落ち着く気配を見せず、代わりに膝と腰に加えて肘と肩の悲鳴までもが聞こえてくる。
ここは、時間を稼がねば。佳弥は表情を変えないまま、算段した。
「この前、銭湯の前で私と一緒にいた人はどうしたんですか。あなたと一戦交えていたみたいですけど。」
まともに答えてくれるとは思っちゃいないが、とりあえず訊いてみる。人影は案の定、皮肉な笑みを浮かべた、ような様子を見せた。顔も真っ暗で表情が分からないので、はっきりはしない。
「正直に教えると思っているんですか。」
「いや、別に。無理だろうなと思っています。」
やたらと落ち着いた佳弥の物言いに、人影はペースを乱されて口をつぐんだ。
黙られては困る。もう少し愉快にお喋りしないと、体力が持たない。佳弥は考えを巡らせる。
「あれから全く連絡が取れないんです。後で落ち合う約束もしていたのに。ということは、あなたが何か手を下したと考えるのが自然ですよね。」
佳弥は息継ぎを挟みながら話し続ける。
「私が邪魔だというなら、私だけを狙えば良いのに、飛鳥さんを真っ先にどうにかしたということは、個人的な怨恨でもあるんですか。器のちっちゃいおじさんですね、あなた。」
ちっちゃいババアと呼ばれたのを、佳弥は根に持っている。ババアも、ちっちゃいも、余計なお世話だ。
人影は不満そうに応じた。
「あなたにおじさん呼ばわりされる筋合いはありません。」
「それは失礼しました。お顔が見えないものですから、どれほどのお年頃か分かりませんので。」
佳弥は嫌みを込めて丁寧に謝罪する。
「今ここで私があなたに捕まったら、飛鳥さんに会えるんでしょうか?」
「そうだとしたら、おとなしく投了しますか?」
質問に質問を返され、佳弥はムッとした。だが、この返しからすると、佳弥の質問に対する答えはイエスと見て差し支えなさそうだ。しかし、佳弥は両手でライトセーバーを構え直した。少しだが、話している間に体力が回復した。
「何にも教えてくれないのに、一方的に私を悪者扱いするような人におめおめと捕まるのはお断りです。ぶったぎってやります。」
いまだに息は切れているが、佳弥は気持ちの上では勇ましく宣言した。佳弥は頑張って重い刀身を勢い良く振るった。周囲に忍び寄っていた黒影は次々に消滅していく。が、本体である人影はあざ笑うように道路の中に消えたり、身軽に飛んで屋根の上に逃げたりするばかりである。物づくりはできても機動力のない佳弥には、文字通り手も足も出ない。黒影は斬っても斬ってもいくらでも湧いて出てくるし、佳弥はたちどころに消耗しつくしてその場に膝をついた。ぜえぜえと激しい呼吸が止まず、真冬に長距離走を強いられた後のように喉がひりひりと焼け付く。体中が重い。もう、腕は上がらない。
「そろそろギブアップのようですね。まあ、お年を召しているにしては頑張りましたね。」
佳弥にとっては限りなくムカつくセリフとともに、人影が佳弥に歩み寄ってきた。まあ、捕まったら飛鳥に会えるようだし、それはそれで良いか。と佳弥が半分諦めかけたその時、人影の背後にぬっと別の黒い影が現れた。げんこつでゴチンと人影の頭を叩く。
「こら、佳弥ちゃんに何するんだ!どっか行け!」
幸祐がぷんすかと両手を腰に当てて人影を睨みつけている。佳弥はちらっとスマホを確認した。幸祐との集合予定時刻を少し過ぎたところだった。
げんこつで効くのか、と佳弥が思っていると、やはり効果は全然のようだった。素早く身を翻した人影は、新しく黒影を伸ばして難なく幸祐を縛り上げる。
「わ、何だこれ。気持ち悪いな。ちょっと、反則だろ。」
幸祐は身動きが取れなくても騒々しい。そう言えば、幸祐はこの人影の使う黒い影と対面するのは初めてである。驚くのも無理はないか、と佳弥は落ち着いて考える。
しかし、騒いでくれたおかげでほんの僅かな隙ができた。佳弥はぷるぷる震える腕でライトセーバーを持ち上げ、人影に向かって振り下ろした。間一髪のところで避け、人影は佳弥と幸祐から距離を置いた。佳弥は幸祐に駆け寄り、刀身を何とか少し上に向け、ぐるぐる巻きになっている黒影を断ち切った。触れるだけで消えてくれるから、助かる。
「何それ、佳弥ちゃん。めっちゃカッコいいじゃん。」
人影の存在など忘れたかのように、幸祐が目を輝かせた。佳弥は虫の息で、幸祐の明るい表情を見遣る。
「私はもうくたくたです。これ、あげます。」
佳弥はライトセーバーを幸祐に渡した。腕の荷が下りて、身体が軽くなる。なったところで、疲労困憊であることに変わりはないが。
「えっ、マジ?やった!」
「あの人、飛鳥さんと私を襲った人です。やっつけてください。」
佳弥は人影を指さした。よぅし、と幸祐は鼻息荒く意気込んだ。
幸祐は軽々とライトセーバーを正面に構えた。辺りの有象無象の黒い影を薙ぎ払いつつ、本体に向かって勢いよく突っ込んでいく。佳弥を相手にしていた時には余裕綽々で、動きの鈍い佳弥を嘲笑していた人影も、泡を食ったように逃げまどっている。地面に潜っても頭を出せばすぐに幸祐に襲い掛かられ、屋根の上に逃げても幸祐は追いかけてくる。お得意の黒い影を沢山出しても、ざくざくと草刈りのように斬り払われて瞬殺される。
思わず、若いって良いなあ、と佳弥は羨む。佳弥はもう一歩も動きたくない。というより、本当に動けない。足も腕もがくがくだ。幸祐と人影の動きを追って頭をもたげたところで、かくりと膝の力が抜けた。耐えきれず、その場に座り込む。喉をひゅうひゅう鳴らしながら何とか息を整えていると、にゅるりと地面から黒い影が湧いてきた。しまった、と思うが、へとへとで立ち上がれない。黒い影に巻き付かれ、佳弥は地面に縛り付けられてしまった。
すいっと佳弥の傍らから人影が立ち上がった。いつの間にか、肩で荒い息をしている。
「あなたの相手はここまでです。私の標的はこちらのご婦人だけなのでね。」
何をするつもりなのか分からないが、脅しなのか、黒い影を佳弥の首に巻き付ける。はて、絞め殺すおつもりか、と佳弥は考える。それとも、そのまま犬の首輪のようにして引きずってどこかに連れて行くのか。
光る刀剣を持ったまま、幸祐がどこからか降ってきた。すっかり上下運動には慣れ切っているようだ。飛鳥並ではないか、偉いものだ、と脅されているのもどこ吹く風で佳弥は感心する。
「佳弥ちゃんに何をするつもりだ。」
「私の仕事が終わるまで、静かにして頂くだけです。」
「具体的に説明してくれませんか。私はどうされるんでしょう?」
佳弥が横から口を出す。改造手術とかでない限り、流れに身を任せるときが来たのかもしれない。
人影は肩をすくめてみせた。
「答える必要はありません。すぐに分かるのですから。」
本当に何も教えてくれない奴だ。佳弥は腹が立ってしょうがない。言いなりになってやってもいいと思っていたのに、そっちがそんな態度なら、こっちだってお断りだ。
「おい、佳弥ちゃんを放せよ。」
「放せと言われて放すわけないでしょう。それより、さっきからあなた、何なんですか、佳弥ちゃんって。」
「その子の名前だよ。」
幸祐はあっさりと答えた。説明しなくていいよ、こんな怪しい輩に、と佳弥は思ったが、もう手遅れである。
人影は暫し沈黙して、佳弥と幸祐を見比べた。
「気持ち悪いですね。あなたみたいな子どもが、こんなオバサンをちゃん付けで呼ぶなんて。どういう関係ですか。」
おや、と佳弥は思う。こいつは、変身後の外見しか見えていないらしい。裏返せば、佳弥と幸祐の正体は知らないということだろう。変身さえしなければ、身の安全は保たれるのかもしれない。
これ以上余計なことを言うなよ、と佳弥は祈るような気持で幸祐を見遣った。幸祐はそれを知ってか知らずか、端的に返した。
「どういうもこういうも、そういう関係だろ。」
「頭の悪い人ですね。答えになっていませんよ。」
全くだ。佳弥は同意する。が、それで十分だ。
そして、時間も稼げた。佳弥は縛り付けられて不自由な片手の指先を少しずつ動かして黒衣を手繰り寄せ、その切れ端を握りしめた。おなじみのスタンガンが、小さめサイズで完成する。山椒は小粒でもぴりりと辛い。こいつは効くはずだぜ、と佳弥は思い込んだ。そして、自分を取り巻く黒い影にその先を押し付けて、スイッチを入れる。
ばりっという小気味の良い音と、ぎゃっという人影の叫びが同時に響いた。佳弥を脅すために接近していたせいか、黒影と連動して本体もダメージを被ったらしい。身体の戒めが解けて、佳弥はよたよたと這いつくばって人影から離脱した。慌てて駆け寄ってきた幸祐の手を借りて、何とか立ち上がる。
「それは、何?」
「スタンガンです。」
本当に器用だなあ、と幸祐が嘆息する。
「さて、形勢逆転ですよ。飛鳥さんの居場所くらい、吐いたらどうですか。」
とんとんと腰を手で叩きながら、佳弥は人影を見下ろした。一日に三度も電気ショックを浴びせられた人影は、健気にもゆらゆらと立ち上がってきた。
「誰が教えるものですか。」
「もう一回、電気流しましょうか。」
「結構です。あなたに構っている暇はもうありません。」
人影は手首を確認した。黒くて見えないが、腕時計を着けているらしい。
「私はここで失礼します。他人の邪魔ばかりして喜んでいるあなたほど暇ではないのです。大事な仕事がありますので。」
「失敬な物言いですね、ホントに。私がいつどうやってあなたの邪魔をしたんだって、ずっと訊いているのに答えないし。」
「うるさいオバサンだな。勝手にわめいてろ。」
ぼそっと捨て台詞を残して、人影はぬるりと路面にとろけるようにして消えた。
最近の若いもんはイカン、と怒る年配の気持ちがよく分かった。佳弥は仏頂面で人影の溶けた辺りを睨んだ。暫しそうして見張っていたが、人影は本格的に退散したらしく、まさに影も形もなくなってしまった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます