第百三十二回 ……あれ? 何てことなの?
――それは、今日初めて知ったこと。つまり初耳。
可奈のお母さん、……瑞希先生の先生だった。
そしてまた、瑞希先生のスパルタママ……ともいうが、瑞希先生のお母さんが、可奈のお母さんの先生でもあったけれど、可奈のお母さんのお兄さんの先生でもあった。
そんな……
そんな昔から、可奈と瑞希先生の繋がりがあったのか? 前回のお話からは、もう脱線も脱線だけれど、もういい! 今この瞬間、今この時はルーツについて述べよう!
それは、可奈と僕の繋がりをも意味する。
それは、お友達を超えて百合に達した程、親友以上の親友の関係に至る。と、その前に僕たちは、遠い親戚よりも距離を近付けて、従うという文字が付く姉妹の関係。もちろんお姉さんは可奈、しっかり者だから……って、あれ? 何てことなの?
よりによって、
可奈の誕生日を知らないし、血液型も……あっ、でもでも趣味は星、星座、宇宙について……だけれど、可奈のお家に一度もお伺いしたことがない。じゃあ、じゃあさ、僕よりお姉さんかどうかもわからない。もしかして、僕の方がお姉さん……なのかな?
――で、恐る恐る、
「ちょっとちょっと
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