第四十六回 そして明日は、迎える今日。


 ――興奮止まず目覚めの朝、……のはずだったが、まだAMの四時。



 カーテンから向こうは、まだ見えぬ世界。


 それはきっと、今日も立つ舞台から見える景色にも通ずると思えた。

 心躍る、レインボーの世界。


 いやいやいや、または五十五色の世界かもしれない。とにかくこのエッセイ、『りかのじかん』は五十五回の連載回数を目指している。二十六回を迎えた時と同様で、連載を続けるかどうかは、その時に決める。……その時は、四クールまでを終えている。



 舞台のことを考えると、体は起き上がる。

 その時は、AMの五時。


 地球温暖化ということもあって、きっと昔とは空の色も違う。青のキャンパスに橙の色が薄くかかった色をしている。汗ばむ。先日の舞台に求めたような爽やかさ、僕は朝シャンと決め込む。油分を落とすような要領で、興奮による熱や汗を洗い流した。


 普段は通らないところも、風は流る。

 スッキリして、とっても気持ちよい。


 その余韻を残し、僕はこの身に纏う。カエルのTシャツ、スパッツ、もちろん下着も装着している。部屋に立つその姿、そのまま学園、舞台の上、見える景色……。



 ――その前に、前回の議題。


 それは『なぜミズッチなのだろう?』ということについて。


 瑞希みずき先生の元生徒・川合かわい未来みらいさんの場合は、『瑞希』という名前と『自らのトラップにハマるミスばかりする先生』を重ねて『ミズッチ』とNNニックネームを付けた。


 瑞希先生と同窓生の星野ほしの善一ぜんいちさんの場合は、『瑞希』という名前と……ふむふむ。シンプルにそれだけのようだ。ただ『裏側のミズッチ』には『タイガー』と名付けていた。



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