第六回 それでも今日は七夕。


 ――彦星ひこぼし織姫おりひめが繰り広げる一年に一回の儀式。



 僕にも待ち遠しい人がいる。

 その人は、僕にとっての彦星。……憧れの人だ。


 僕の『彦星』は女の人。

 そして僕とはいっても、ボクッ娘で『織姫』だ。



 今日で二回目。『りかのじかん』も初投稿から二回目。どこまで続くかは、やってみないとわからない。『りかのじかん』に、プロットはない。


 その日その瞬間がエピソードで、

 すべてがアドリブ。ノープラン。何が起きるか予測不可能だ。


 もしも一回が、一年に匹敵するのなら、

 きっと毎日が、七夕。短冊という名のエピソード。乙女の祈りを込める。


 今回も応援コメントがある。


 僕は、そのコメントに返信。……それが僕の儀式。そして応援コメントは、新たなるエピソードの励みとなる。だから僕も、今日もその人に応援コメントを送った。



 僕のPNペンネームは『りか』――本名は星野ほしの梨花りか


 そして、その人のPNは『イニシャルMさん』――僕より前に、カクヨムサイトでエッセイを連載している。もう五十種を数える。例えるなら、五十色の色鉛筆だ。


 述べるまでもなく、カラフルなエピソードたちだ。

 どれもが面白くて、登録前から大ファンになった。


 そして恋に憧れる乙女になれたのも、イニシャルM先生のおかげで、イメージカラーが薔薇色ばらいろになった。そのカラーは『りかのじかん』のキャッチコピーとなった。


 愛するイニシャルMさんへ。今日も恋心と、エールも合わせて送っている。



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