北叟笑む

あーやっぱりかぁ……

眠れず夢見る夜が続く時、

誰かを愛して止まない自分。

家族兄弟昔の職場の同僚は、

何かを訴えココに来る。

それとも、

自分の意思を伝えたい、

言い残した事がある自分。

夢に呼び寄せ今の姿を、

見たい一心の潜在意識。

それとも、

過去の時間を取り戻し、

今を解き離されたい願望か。

いずれにしても、

楽しかった時間旅行、

現実世界とは違う時。

でも、

同じ場所の同じ人は、

二度と現れ話すこと、

笑う事が無かった夜。

タイマーとプログラムセットして、

見たい夢と逢いたい人を、

自由に夢を操れる、

そんな時代は来ないのか？

……と、

考えている夢から目が覚めた、

ばかばかしい現実の自分に北叟笑む。