天使はひとりへの応援コメント
企画から来ました。
かなり独創的で素晴らしい話だったと思います。なんとなく有川浩の「塩の街」を思い出しました。
ストーリーですが、あの天使視点の終わり方のおかげで、それまでの日常描写がより「生きた」ものになってますね。
天使がずっと主人公に諦めないように促していたのは、逆に天使が主人公に縋っていたようにも感じられましたね(未練がましく玄関を覗き込む場面など)。
文章に関しては少々言い回しが古く感じましたが、残った手記と言う設定を知って納得しました。私のレベルでは何も言うことは出来ません。カクヨムの中でもかなり高いレベルだと思います。
ただ、淡々と進んでいくところが味だとは思いますが、逆にそれが苦手な人もいるかも知れません。
個人的にはとても楽しませて頂きました。
作者からの返信
コメント及び評価をありがとうございます。
お褒めいただきまして恐縮です。
「塩の街」は読んだことがありません。今度読んでみようかと思います。
おっしゃる通り、あえて物語の起伏を抑えたので、エンターテインメントを望む方々の受けは悪いかもしれません。
それでも一部の方々に何かしらの感動を与えられるのであれば、本望です。
お読みいただきありがとうございました。
天使はひとりへの応援コメント
「地上」というものが消え、すべて「天」になり何もかもが昇華されてしまったのですね……。
だけど、ニコルの手記だけはアンジェリカの手元に残り、アンジェリカの記憶の中にも残り続けるんですね。
美しくもせつない、心に響くラストでした。
完結お疲れさまでした。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
もともとは〝後世に残された手記〟という形で始まった物語。
ではどうやって残ったのかを考えると、それはやはりアンジェリカの手によるのではないかというのがありました。
はたしてそれが、人間の手に渡るのかまでは未知のままですが……希望の種は残っていてほしいなと思います。
お読みくださり、ありがとうございました。
逃避の果てにへの応援コメント
森陰五十鈴様
はじめまして。宵澤ひいなと申します。コメントを失礼いたしますm(__)m
過日は『夏期休暇に閉じ籠められたキミを解放するボクの時間旅行』に、お立ち寄り頂きまして、☆も賜りまして、誠に有難うございました。
森陰五十鈴様のSF作品を拝読いたしました。天の墜落という危機をSFという趣きで、穏やかに綴られたように、お見受けしました。読ませていただき、ありがとうございましたm(__)m
作者からの返信
コメント及びレビューをありがとうございます。
世界の終末は、だいたいのメディアでは、パニック物として右往左往している人たちが描かれていますが、こんな風に穏やかに終わっていくのもいいなと思って執筆しました。
お読みいただきありがとうございました。
逃避の果てにへの応援コメント
読ませていただきました。
非常に面白くオリジナリティあるストーリーですね。
数十年前に天が閉ざされていき、それを阻止するというゲームが
ありましたが、「天が堕ちてくる」という発想は、
現代では斬新なように思います。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
昔そのようなゲームがあったのですね。知りませんでした。
序盤で語っているように、科学が発達し、空に何があるかを知っている現在だからこそ、天が墜ちるなんて考えは早々出てこないかもしれませんね。
あり得ない、をどう科学的に解釈するか。執筆時は、苦労しつつも楽しく考えることができました。
お読みいただき、ありがとうございました。
編集済
逃避の果てにへの応援コメント
知識不足な自分ですが、こういう空想と科学が混在するお話が好きです。主人公視点で物語が進行するのでなんとも言えませんが、退廃的な雰囲気から察するに人類がさして生きることに奔走していないのかなと感じました。地下に住む案とか出てましたけど、本当に生きたいのなら皆が皆、必死に動いて世界はもっと目まぐるしく廻っていただろうから。
天が物質的かどうかという内容が冒頭にありましたし――もしかすると地上へ落ちきった天は雲のように透過してその後も落ち続けていき、やがて地になり、地が今度は天となって地上人が天使となる――みたいな空想を抱いてしまいました(希望的観測)。
気になる点は天柱という良い素材があるのだからもっと物語の中心で活かして欲しかったことと、天柱を立てる技術がある時代の生活環境や他の品々を紹介してくれると世界観に没入できたかなと思いました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
そうですね、全員が全員というわけではありませんが、世界の人々は危機を打開することにさほど熱意を抱いておりません。
破滅に直面した際、案外人間は疲れてどうでもよくなるのではないかな、と思いました。
天柱は希望に届きそうで届かない無力感の象徴でもありました。活かし方ですか。うーん、どういったものが想像できるかな……。今にしてみると悩みます。
生活環境については、SF謳いながら現代とさほどかわりない近未来を想定しておりましたので、描写を怠ってしまった原因になったかもしれないですね。
貴重なご意見、ありがとうございました。
逃避の果てにへの応援コメント
いい意味で淡々としていて、読んでいて独特の雰囲気に惹かれました。
天が墜ちてきて終わっていく世界。「天使」という本来なら驚くべき存在。しかしどれにもそう大騒ぎすることがないというのが、不思議ですけれども、終わりが近づいている感じがしました。
素敵なお話をありがとうございました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
天が徐々に墜ちるという長引く終焉に、疲弊し、慣れて、脅威/驚異に対して心が動かなくなるのではないか、と想像した結果が、人々の反応の鈍さに繋がっていきます。
すぐに世界が終わるようなら、パニック映画のように大騒ぎする人たちや、勇敢な人たちが現れたと思うのですけれどね。
お読みいただき、ありがとうございました。
逃避の果てにへの応援コメント
天が墜ちるという不思議な現象が、淡々とした語りの中で非常にリアリティを持っていて、不思議な気分になりました。
最後が明確に語られないのは、読者の想像に任されたという感じでしょうか。地上からは見えなくても、きっと天では違うアプローチで天を引き上げる試みがされているのかもですね。
ありがとうございました(^^
作者からの返信
コメント、ありがとうございます。
>天では違うアプローチが……
そうですね。天使がいる以上、他の存在がいてもおかしくはなく、その存在が世界を救おうとしている可能性も有り得ますね。
「天使がいる」という事実はその可能性も示唆しているのだな、ということに気付かされました。
企画での宣伝も御礼申し上げます。
ありがとうございました。
天使はひとりへの応援コメント
空は墜ちてきたのではなく、「空っぽ」という状態が地上にも侵食してきて、そして塗り替えてしまったのかな……なんてことを想像しました。
空っぽになって何もなくなってしまったけれど、ここで生きていたニコルさんの手記が残っていることで、存在まで完全に無くなりはしなかったというのがとても良いなと。誰もおらず止まった部屋の中で、アンジェリカだけが動いている描写がすごく好きですし、そこに漂う寂しさはこれまでのニコルさんの姿を見てきたからだと思うと、これまでの何気ないエピソードすべてがかけがえのないものに思えてきてしまいます。
飛べなくなっても籠から出ていった鳥のように、アンジェリカも自分がいたいところ、いるべきところ、また春が来る場所へ飛び去ったのでしょうか。とても淋しいシーンでありつつ、どこかで繋がりが始まる可能性にも見えました。
長くなってしまいましたが、とても深い余韻と思索に浸れて、ひんやりとしてどこか寂しい感じが心地よい作品でした。素敵な作品をありがとうございます!
作者からの返信
コメントおよび評価をありがとうございます。
「空っぽ」、そうですね。世界が行き着いた先はそれかもしれません。この最終話は、胸に空いた風穴に冬の空気が染み込むイメージで書きました。その気分を表すなら「空虚」なのかもしれません。
もともとは表題作の短編があり、残りはおまけ的な位置づけでした。なので、手記は本作で大切なものとなっています。天の墜ちた世界でアンジェリカに何か遺すならこれだろうと思っていました。
お楽しみいただけたようで良かったです。
お読みいただきありがとうございました。