第2話 初出勤!お散歩の巻!

というわけで、俺は虹の橋保育園で働くことになりました。

(なーんで俺がこんなのしなきゃいけないんだよーーー)

そりゃ不満だよね。自分で言うのもあれだけど、超エリートスパイの俺がこんなこと.....。まぁでも、グダグダ言っても仕方が無い。さっさと黒幕倒して宝貰ってさよならしてやるる。

「はーい!新しい先生紹介するね!」

「赤丸花丸(偽名)ですーよろしくですー」

「偽名なんて難しい言葉使わないでねーよろしくねー!!」

俺は3歳児担当になった。

「よろしく!花丸(偽名)」

「残念だったな。偽名はいらないぞ。相田くん」

「はーい!!」

出席簿を渡された。

1番 相田昌磨(あいだしょうま)

2番 坂口夏海(さかぐちなつみ)

3番 青山海星(あおやまかいせい)

4番 倉里奈 芽李南(くらりなめりな)

5番 花野冷泉(はなのれいせい)

6番 花野暑海(はなのあつみ)

7番 吉沢慶(よしざわよし)

8番 近藤紗奈(こんどうさな)


これが俺たちのクラス担任だ。

ふ。スパイの俺なんて名前暗記なんてお手の物だ。ここで使う技術じゃないんだけどね(怒)

「そんな難しい顔しなくても大丈夫だよ!みんないい子達だから!!」

俺と一緒の担任になった。山口勇次郎(やまぐちゆうじろう)と言うらしい。

なんか、顔も性格もふわふわしてて、先生らしい先生だな。

「やっぱり新任なんで緊張しますよー」

「ですよね。でも大丈夫、私のクラスの子いいことは言いましたが少し変わってる子達なんで」

「?」

「あぁ、不安にならなくても大丈夫ですよー貴方は合格らしいんで、それより、天気がいいので今日は散歩に行きましょうか!!」

「あ、はい」

勇次郎が言っていた意味がわかったのは子よあとすぐだった。



「はーいみんなー!今日はお散歩に出かけるよー!!お靴履いて行こうねー!」

「「はーーい!!!!!」」

「今日は新しい先生もいるから、楽しみだね!!」

「うん!!!」

俺たちは散歩に出かけるためバスに乗り込んだ。今日は公園の散歩だ。

「花丸先生は、お散歩好きなの?」

話しかけてきたのは2番の坂口夏海だ。この子はおっとりした顔をしている。

「散歩は好きだな」

「おままごとは??」

「ごめんちょっとよく分からない」

スパイとはいえ俺がおままごととかお笑いでしかないだろう。

「んじゃあ、任侠ごっこは?」

「任侠ごっこかー、ちょっと難しそうだなー、、え?」

「任侠ごっこ好き!良かった!遊び方はね!自分のシマ守りながら敵の親分のタマ取り合うんだよ!!じゃあ!私が若頭で先生が親」

「ちょっ!!!ちょっと待ってね!先生お嬢さんが何言ってるのか分からないや!!」

「えー?どうして?楽しいよー!みんなにも教えてあるんだー!!」

何それ

「勇次郎先生?どういうことですか?先生がこの遊び教えたんですか?」

「僕な訳ないじゃないですかー!夏海ちゃんの親御さんはヤクザさんです」

ま、じ、で、か、?

「ちなみに、割と有名なヤクザ組織なんでここではいえません☆」

ふ、ざ、け、ん、な、

何そのトンデモ設定。

ヤクザ??

「あと、めりなちゃんのお母さんは女優さんで、昌磨くんは超大手会社の社長さんで海星くんちは小説家、それから、」

「待ってください。なんですかそれ。え?なんですかこの保育園」

「はい?」

「変わってるというかとんでもないじゃないすか!?親が!!」

「え?園長先生から聞いてるんじゃないですか?スパイ先生」

「へ?」

「貴方が凄いスパイさんなのは知ってますよ?だからこの保育園に合格したんですよね?」

「待ってくださいよ、俺、確かにスパイなんすけどあいつからいわれた任務は(副業でしてる保育園を守れ)だけっすよ?どうゆうことすか??」

「先生なんのお話してるのー?」

「あっ!!もうすぐで公園つくねー!!楽しみだねぇ!!」

「あ!先生!わんちゃんいるよー!!」

「ごめん!!先生今とっても大事なお話中なの!!後で聞くから少し待っててくれ!!」

「「「えーー!!!」」」

「園長先生てば、おちゃめですねー!簡単に説明するとここの保育園は普通の子と違うんです。そういう訳あり子供達の保育園なんですよ、僕達2人は、子供たちを必死に守り抜く、ボディーガードなんです。ま、ほかの保育園と特にかわりはないんで大丈夫ですよ」

あんの、やろー、、そういうことは言わなきゃダメだろう。そんなの聞いてねーぞ。

「あ!着いたよみんなー!!」

なんやかんやしてるうちに目的地の公園へ着いた。

「気楽に行きましょうね!スパイ先生!なんだかんだで面白いですよ」

「勇次郎先生ももしや、、」

「はは、僕はただの保育士です」

胡散臭いね。

公園につき、子供達が一斉に降りる。

公園だが、自然溢れて気持ちのいいところだ。が、皆お偉いさんのお子さんと知ってしまった今では心臓が止まりそうだ。

(あそこの堀は危ないな。怪我したら一大事だ)

(あそこの奥は池になってるのか、用心しなくては)

とりあえず、この公園の場所把握しなくては。

「「きゃぁー!!!!!」」

なんて人の心配をよそに子供達はあっとゆう間に散らばった

「おい!!そっちは危ないぞ!!こっちこい!」

「やーだーよ!あっかんべー!!!」

かーーー💢💢💢子供らしい反抗の仕方だなー腹立つ!!

「そっち行ったらだめっていってんだろ!!」

俺が沼にいる冷泉と慶を無理やり連れていこうとした。

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スパイの任務で保育士やってます 齋藤輪廻 @rene3132232

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