第7話 あとがき

と、いうわけで終わりです。


天下の宝刀「夢落ち」をしました。すみません。

もっといろいろエピソードを入れようと思ったのですが、後々のラシスの話がなくなってしまいそうだったのでやめました。ラシス自体の人物像がまだ定まっていないところで書いたので、今後変わるかも知れません。(ラシスという人間を想像するのが、すごく難しいんです。夢の中なのでバーンが美化しているということもありえるので。あれ?)

書きながらいろいろと考えさせられることがたくさんありました。同じ女性として。

う~ん、なんていうんだろ。彼女にとってバーンって何なんだろうとか、本当にあの選択で幸せだったんだろうかとか、不可抗力とはいえ死んでしまうことによって残されたバーンがどうなるか考えなかったのかとか…陰々滅々と。きっとそんなことは考えない女性だったのでしょう。バーンを護ろうとして、死ぬつもりはなかったけど死んでしまったというのが一番近いかな。と、もう一人の原作者のしろがねさん談。


ラシスとバーンが彼氏、彼女のような関係で過ごした期間は約3ヶ月間くらいです。

ですが、バーンからそれを(自分の気持ちを)伝えられることなく彼女は亡くなってしまいます。「もし」がつきまとう話ですが、「もし」があったら彼の人生はもう少し変わっていたのかも知れません。(そうしたら、この『黄金のオラクル』というシリーズはなくなってしまうのですが。笑)


「ラグズ」の意味は、「水、流れ、導くもの」です。浄化、組み替え、再調整の時期を知らせるルーンです。

目に見えない力=ものとものと結びつける力が働いている。このルーンの特性は「水」。つまり、感情・人間関係などにおいて潮の満干の象徴でもあります。また、「生きているという実感」、それに浸りたいという望みをかなえてくれるルーンです。

目に見えない力は、俗にいう「運命」というものかも知れませんが、バーンと臣人の関係を象徴し、それは常に「流動的」=変化していることを意味します。もちろんよい方にです。バーンにとっては「生きている実感」=ラシスと過ごした時間を夢の中ででもいいから再確認させたかった。楽しかったと。うれしかったと。ただ、まだその記憶からバーン自身は自分の気持ちを「浄化」したり、自分の生き方を「再調整」するところまではいっていません。


自分は咎人であるという意識の中で生きる目的もなく惰性で生きているからです。おそらくもっと時間をかければ、考えも変わってくるのでしょう。実はそれを臣人にしてほしいと願っています。全部を引っかけて、最後のシーンでバーンに手を差しのべた臣人=「導くもの」として描きたかった話です。臣人は「ナウシズ」後、精神修養の一環で古武術の鍛錬を復活させています。まだまだ強くなってもらわないと困るんです。何たってバーンは狙われていますから。(誰に?)

また、ヒントとして各シーンにこのルーンの象徴である「水」を配置しています。(気がついた?)霧、雨、飲料水、シャワーなど水道の水、そして涙と様々なものに形を変えて出てきています。これらも何かしらの変化の兆しを表しています。いろいろなものが絡み合った結果として存在しています。この話のもと=「マンナズ」で書ければいいなぁと思っています。逆にいうと「マンナズ」を書く前のテスト版と言った方がいいのかも。


作者の独りごと:アレックスのばかもの!にバーンにいった台詞をそのまま返してやりたい。お前だって伝えたいこと伝えないで別れてしまっただろうがぁ!!同棲までしたのに。この人たちもしかして、兄弟そろって生涯独身かも!?

10年ぶりに書いたアレックスはやっぱりアレックスでした。バーンを書くより筆が進むってどういう事?バーンの台詞を一言書くのに10分かかるのに、アレックスの台詞はあんなに長くて30秒くらいなんですぅ。バーンは死んだと思ったようですが、アレックスは死んでいません。生命力がゴキブリ並ですから。

(自分は寿命が来る100才まで絶対生きてやる!!と思っているタイプです)

3年後くらいにNYに不法入国して戻ってきます。書きたいネタはいくらでもあるのに、本業の方が忙しくて書く時間がないよ~。ストレスたまって死にそう。


そろそろ年表でも作らないと入り組んできて書いている本人がわからなくなってきています。おおよそはできているのですが細かいところで修正が…。はあ。

絶対、25作品書き上げてやる!!(このシリーズは25話で完結です。ラルフ・ブラムさんの著作によるとルーン文字が25文字なので)


しろがねさんに「コメディ作家なんだからシリアスは似合わない。」とか言われていじめられる毎日です。だったらリリスとサキュバスの外伝を書いてよー。もう。怒


次のお話は、バーンの兄貴アレックスとラシスが語らう物語=「EIHWAZエイワズ」になります。絶対バーンに彼女ができたなんて知ったあかつきにはちょっかいかけに行くに決まってるし、あの男!! 

一体どんな話を彼女にするかはお楽しみに。なんだか過去の話ばっかり書いて、現在の話を書いていない気がする。


最後までお付き合いくださってどうもありがとう!ご感想をお待ちしています!


あなたにルーンの加護がありますように。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

LAGUZ 砂樹あきら @sakiakira

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ