2014年
創作2年目。多産な時期だったので掲載作品が多いです。未発表長編の外伝「りんごシリーズ」と少年事件を題材とした作品が多く見受けられます。
「ハクチョウ」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885578025
【英題】
the swan
【作品番号】
TMT-7
【ジャンル】
現代ドラマ
【キャッチコピー】
夫婦とは何か? 思い出の場所、皇居外苑で試される二人の絆
【あらすじ】
ある転機を迎えた夫婦が思い出の場所、皇居外苑をお散歩します。
【文体】
3人称。
【主人公】
男性。中年。子持ち。妻帯者。
【雰囲気】
シリアス☆----コミカル
【補足】
実在の事件から想を得た1作。家族間のディスコミュを描き続けた作家マーガレット・ミラーを意識しています。ボタンを掛け違ってしまった夫婦を、夫の視点から、細かい心理描写とともに描きます。自主企画「【第二回】小さく完璧な小説を書こう」報告会にてピックアップしていただきました。
「九十九墓村事件」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886654159
【英題】
ninety-nine fools case
【作品番号】
TMT-8
【ジャンル】
ミステリー
【キャッチコピー】
名探偵・桜小路綾彦が戦後最大の迷宮入り事件に挑む!
【あらすじ】
戦後史に名を刻む迷宮入り事件、通称「九十九墓村事件」。数多の探偵が挑んでは敗れてきたこの難事件に、いま新たな探偵が挑もうとしていた。彼の名は桜小路綾彦。はたして彼は真実を解き明かすことができるのか?
ギャグタッチで送る名探偵の推理ショーのはじまりはじまり。
【文体】
3人称。
【主人公】
男性。青年。名探偵。
【雰囲気】
シリアス----☆コミカル
【補足】
作者史上最大のヒット作。やっぱりミステリを書いた方がいいのでしょうか。現状、唯一、名探偵が登場する作品。ハイテンションなボケツッコミより、真面目腐った文体にギャグを織り交ぜる方が趣味なのです。
「ランドセル同盟」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883353047
【作品番号】
TMT-9
【ジャンル】
現代ドラマ
【キャッチコピー】
ランドセルの色なんてどうでも……よくない!?
【あらすじ】
年長組の子供を持つ母親たちの間には、ある奇妙な取り決めがあった。 それはランドセルの色に関するもので…… ママ友関係の息苦しさをコミカルに描く。
【文体】
1人称。
【主人公】
女性。子持ち。専業主婦。
【雰囲気】
シリアス----☆コミカル
【補足】
コメディ色強めの1作。ただ、同調圧力をテーマとしているので、人によってはつらい話のようです。
「完璧な教室」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054887940699
【作品番号】
TMT-10
【ジャンル】
現代ドラマ
【キャッチコピー】
この教室が完璧だと思う人は手を上げて
【あらすじ】
とある教師が語る「完璧な教室」。
【文体】
1人称。告白体。
【主人公】
男性。教師。
【雰囲気】
シリアス---☆-コミカル
【補足】
初期戸松お得意の手法、告白体でまくしたてる1作。読み返すと可笑しさが増すと思います。
「ひとりごっこ」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054891332698
【英題】
solo-play
【作品番号】
TMT-11
【ジャンル】
現代ドラマ
【キャッチコピー】
隠れることは喜びでありながら、見つけられないことは苦痛である
【あらすじ】
「おひとりさま」の生活を享受するフリーターの僕。接触を求める同僚たちにも淡泊な態度で接していたが、ある日、彼らの一人が部屋を訪ねてきて……
いったい、どこから個人情報が漏れたのか?
自己完結した世界に現れた「他者」たちが、徐々に僕の日常を変えていく。
【文体】
1人称。
【主人公】
男性。フリーター。青年。
【雰囲気】
シリアス--☆--コミカル
【補足】
疑似私小説。吉田修一にはまっていたので、それを真似てリアルな話を書こうとしたらこうなりました。一方で、後の作品で顕在化する不条理の萌芽を見ることができます。
「わたしたちが魔法少女だったころ」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054887823091
【英題】
When We Were Witches
【作品番号】
TMT-12
【ジャンル】
現代ファンタジー
【キャッチコピー】
夢も魔法もないけれど――密かな憧れを胸に少女はバスジャック犯と対峙する
【あらすじ】
魔法使いになるという夢破れて故郷に帰ることになったユリ。
故郷へと向かうバスに乗り込んだ彼女だが、ヤンキースのキャップを被った女がバスをジャックしてしまい……
わたしは、あの人を知っている――
はたしてユリは人々を守るヒロインになれるのか?
【文体】
3人称。
【主人公】
女性。
【雰囲気】
シリアス-☆---コミカル
【補足】
デイヴィッド・グーディスの文体を借用した作品。設定をこねる過程で魔法少女ものという文脈が弱まってしまったのが反省材料です。
「屋上のリンゴ」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888315432
【英題】
Snow-White Never Awake
【作品番号】
TMT-13
【ジャンル】
現代ドラマ
【キャッチコピー】
雨の日にリンゴを手向ける
【あらすじ】
雨の日の屋上を訪れた少女カナ。彼女は、そこで「あの人」の思い出に苛まれはじめ……
【文体】
3人称。
【主人公】
女性。高校生。
【雰囲気】
シリアス☆----コミカル
【補足】
未発表長編の外伝「りんごシリーズ」の1作。おそらく初めてプロットを立てずに書いた話。というか、スケッチ。持ちキャラを使ってるので、特に引っかかりもなく自然と書けた覚えがあります。「雪の女王はもういない」と合わせて読むと、おもしろいのではないかと。
「焔暁生の炎の半生」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885934746
【作品番号】
TMT-14
【ジャンル】
現代ドラマ
【キャッチコピー】
はじめに炎ありき――本当の顔を隠して駆け抜けた少年の17年間がここに
【あらすじ】
放火により両親を失い、顔に火傷を負った少年。特殊メイクアーティストの叔父に引き取られた彼は、本当の顔を隠して生きることになるが、やがて暗い衝動にとり憑かれるようになり……
【文体】
2人称。
【主人公】
男性。幼少期~高校生。
【雰囲気】
シリアス☆----コミカル
【補足】
さる少年事件から想を得た1作。2人称で主人公の半生を駆け抜けるようにして叙述しています。同じ手法を使った作品に「闇と怪物とクロスワードパズル」があります。
「わたしがこれから出会う鳥」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885561659
【作品番号】
TMT-15
【ジャンル】
現代ドラマ
【キャッチコピー】
その鳥の名は……新生活の不安と仄かな希望を描く
【あらすじ】
埼玉に引っ越すことになった高校生チカは、新幹線の車中で鳥類図鑑を持った男の子に出会う。新生活への不安を抱く彼女が、男の子とのしりとりで見いだすものとは。
【文体】
3人称。
【主人公】
女性。高校生。
【雰囲気】
シリアス--☆--コミカル
【補足】
「りんごシリーズ」の1作。自作では1番気に入っている話です。わたしなりの「希望」観が最も如実に表れた話でもあります。併録の「丘の上の魔女」も同一主人公の話です(書いたのは2018年)。
「幽霊と短編小説」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054887940808
【英題】
ghost-writer
【作品番号】
TMT-16
【ジャンル】
現代ドラマ
【キャッチコピー】
幽霊は今日も短編小説を書く
【あらすじ】
ある学校で、カルト的な人気があった生徒が飛び降りた。彼女との思い出を回想しながら小説を書き続けるアオイ。彼女の前に、ある人物が現れて……
【文体】
3人称。
【主人公】
女性。高校生。
【雰囲気】
シリアス-☆---コミカル
【補足】
「りんごシリーズ」の1作。長編が書けない、という悩みを作中人物に投影したお話です。百合と言っていいかどうかはわかりませんが、主人公が先輩に寄せるほのかな憧れを描いています。言ってみれば、短編小説の書き手×長編小説の書き手というカップリング。
「いつか晴れ姿を」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888258713
【作品番号】
TMT-17
【ジャンル】
ミステリー
【キャッチコピー】
望む通りには生きられません
【あらすじ】
とある民家の床下から若い女性の腐乱死体が見つかった。その後、父親である犯人が自ら命を絶ち、事件は終息したかのように見えたが、記者のわたしにはどうしても気になる点があった。
【文体】
1人称。
【主人公】
男性。中年。記者。
【雰囲気】
シリアス-☆---コミカル
【補足】
あえて言うなら、ホワイダニット。やっぱりミステリージャンルは反応がいい気がします。ちょっとやりすぎじゃないかっていうレトリックに当時の自分の趣味が窺えます。
「バスケットコートの幽霊」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888103671
【作品番号】
TMT-19
【ジャンル】
現代ドラマ
【キャッチコピー】
ある男の胸に刻まれた一発のシュートとは
【あらすじ】
俺の胸に刻まれた一発のシュート。放ったのは、高校の同級生だった「お前」だ。
【文体】
1人称。
【主人公】
男性。青年。
【雰囲気】
シリアス-☆---コミカル
【補足】
「焔暁生の炎の半生」と同じ事件から想を得た1作。ただ、アプローチとしては真逆で、こっちは事件を外部の視点から描いています。これもプロットを立てず友人を紹介するような気軽さで書いた記憶があります。
「闇と怪物とクロスワードパズル」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886085484
【作品番号】
TMT-20
【ジャンル】
現代ドラマ
【キャッチコピー】
お前はまだ俺の名前を知らない
【あらすじ】
港町に住む小学生の「お前」。彼女は幼いころから多くの言葉を知っていた。しかし、自分の感情を形容する言葉が見つからず……やがて、彼女は己が闇に飲み込まれていく。
【文体】
2人称。
【主人公】
女性。幼少期~小学生。
【雰囲気】
シリアス☆----コミカル
【補足】
「焔暁生の炎の半生」と同様の手法で、少女の裡に巣食う心の闇を描いた1作。掌編版「クロスワードパズル」は「種」に収録されています。ある程度以上の年代の方には一発で元ネタの事件がわかるでしょうね。
「雪の女王はもういない」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886037680
【作品番号】
TMT-21
【ジャンル】
現代ドラマ
【キャッチコピー】
似てるけど同じじゃない――違う道を歩きはじめた姉妹のすれ違いと絆を描く
【あらすじ】
姉とは瓜二つの姉妹だった。しかし、一年先に中学に上がった姉はそこで「雪の女王」に出会ってしまい……先輩の影響を受けはじめる姉と、それを歯痒く思う妹。やがて、その「雪の女王」と対面するとき、妹が知る真実とは。
【文体】
3人称。
【主人公】
女性。中学生。
【雰囲気】
シリアス-☆---コミカル
【補足】
「りんごシリーズ」の1作。「屋上のリンゴ」の主人公カナの妹が主人公を務めます。姉妹百合、とあえて言ってみます。
「あの人」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054891377252
【英題】
it's her
【作品番号】
TMT-22
【ジャンル】
現代ドラマ
【キャッチコピー】
全部あの人が悪いんだ
【あらすじ】
森野家五兄弟は近所でも評判の「いい子」たちだった……
そう、「あの人」の影が忍び寄るまでは。
【文体】
3人称。
【主人公】
女性。中学生。
【雰囲気】
シリアス--☆--コミカル
【補足】
「りんごシリーズ」の1作。「雪の女王はもういない」の別バージョンです。切り口は違うんですが、かなり似たシーンがあるので、完全に別
「放課後の読書会」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888258673
【作品番号】
TMT-24
【ジャンル】
現代ドラマ
【キャッチコピー】
好きってなんだろう
【あらすじ】
それは死んだ少女の小説を読む読書会だった。 とある打算から読書会に参加することになったサクラコ。彼女は同じ参加者のアオイを気にかけるが……
【文体】
3人称。
【主人公】
女性。高校生。
【雰囲気】
シリアス--☆--コミカル
【補足】
「りんごシリーズ」の1作。自分が書いたものでは一番ストレートに百合をやっています。「幽霊と短編小説」と合わせてお読みいただければ。
「鼠を殺す」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888103684
【作品番号】
TMT-26
【ジャンル】
現代ドラマ
【キャッチコピー】
鼠を殺せ
【あらすじ】
玄関で、鼠が罠にかかっていた。幼い兄弟たちは鼠の処遇を巡って議論をはじめるのだが……
【文体】
1人称。
【主人公】
女性。小学生。
【雰囲気】
シリアス-☆---コミカル
【補足】
後期戸松(死んだみたいになってますが)の作風に連なる最初の1作。自分の中ではけっこう新境地で、これが一番好きという読者さんもいます。怪奇作家トーマス・オーウェンの掌編「青い蛇」からインスピレーションを受けています。「骨」、「嵐」と合わせて、自分の中では3部作を成す1作。
「your book ver.0.0」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885161958
【作品番号】
TMT-27
【ジャンル】
現代ファンタジー
【キャッチコピー】
拝啓 親愛なる読者様へ
【あらすじ】
拝啓 親愛なる読者様へ
そんな一文からはじまる、全ての読書家へ向けたラブレター。
【文体】
1人称。書簡体。敬体。
【主人公】
?
【雰囲気】
シリアス--☆--コミカル
【補足】
最初の同人誌寄稿作「your book」のプロトタイプ。初期戸松お得意の書簡体で書かれています。いまの自分には絶対書けないだろうなっていう表現がポンポン飛び出します。
「your book」
同人誌「第七文芸」に収録。初期戸松の集大成とも言うべきエンタメ路線の現代ファンタジーです。
「骨」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888315459
【作品番号】
TMT-29
【ジャンル】
ホラー
【キャッチコピー】
骨を探してるんだ
【あらすじ】
田舎の実家に帰って来たわたしは、とある民家の庭で土を掘る少年に出会う。骨を探しているという彼のことが気になるわたしだが……
【文体】
1人称。
【主人公】
男性。中年。
【雰囲気】
シリアス-☆---コミカル
【補足】
「鼠を殺す」と「嵐」をつなぐミッシングリンクとも言うべき1作。これもトーマス・オーウェンを意識しているのですが、結果として全然違うものになってしまった気がします。
「嵐」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885897766
【英題】
in the storm
【作品番号】
TMT-30
【ジャンル】
現代ドラマ
【キャッチコピー】
平凡な家庭を襲う嵐! あなたは自分の子供をどこまで信用できますか?
【あらすじ】
それは何の前触れもなくやって来た。我が家を襲う「嵐」を前に、夫婦はなすすべなく立ち尽くす。
【文体】
3人称。
【主人公】
男性。中年。子持ち。妻帯者。
【雰囲気】
シリアス☆----コミカル
【補足】
「鼠を殺す」、「骨」と合わせて3部作を成す1作。「ハクチョウ」に続いて、夫婦を主役に、平凡な家庭を襲う「嵐」を描いています。「リアル」だと言われますが、それは表現主義を成立させようとした結果です。自主企画「【第五回】小さく完璧な小説を書こう」報告会でピックアップしていただきました。
「心の重さ」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881159658
【英題】
Re:heartless
【作品番号】
TMT-31
【ジャンル】
ミステリー
【キャッチコピー】
あの日、君が流した涙の意味は? 命と罪そして心の重さを問う追想ミステリ
【あらすじ】
茜色の教室で、君は静かに泣いていた。文通相手の死を悼んでいたのだ。その泣き顔に魅せられた僕は君に興味を持ちはじめるが、やがて涙の裏に隠された重大な秘密を知ることになり……
高校時代の同級生から届いた手紙が、虚無と喪失の記憶へと誘う青春ミステリ。
【文体】
1人称。書簡体。
【主人公】
男性。高校生~青年。
【雰囲気】
シリアス-☆---コミカル
【補足】
初期戸松の代表作と言うべき1作。お得意の書簡体に、ミステリ的な技巧を凝らした、ストリック作品。星の数でも上位です。やっぱりミステリーは反応がいいですね。
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