第16話 カテーテルアブレ-ション
4月25日
ICDの植え込みの手術は何度か経験しているけど、今回のカテーテルといのは全く違う初めての経験ばかりだった。
25日の朝9時に手術室に入り、各先生方と挨拶してベッドに寝たとこまで覚えてるが全身麻酔でその後の記憶が全くない。病室に戻ったのは15時頃だったとあとから聞いた。
病室に戻ってうっすら目が覚めた記憶が何度かあって、声をかけられて目覚めたのが翌日の朝9時だった。丸一日眠らされていて起きたときは呼吸器が入っていて喋れなかった。その後、呼吸器を抜くのがしんどくて、最初に発した言葉は「手術よりしんどい」だった。そして両手も動かせるようになってスマホで無事終わったことを連絡した。
だんだん体の感覚が戻ってくると今度は鼻にも何か入ってることに気づいた。これが鼻から胃辺りまで入っていて、それを抜くのも気持ち悪かった。
そして尿の管も入っていてこれも抜く時なかなか気持ち悪い。
全身麻酔や体に管を入れるのは初めての経験だった。いつものICD植え込みの手術は局所麻酔で手術の3時間は意識があって恐怖で辛いけど、今回のは終わってからが辛かった。
カテーテルは驚くほど上手くいったみたいで、心電図の波形は検診に引っ掛からない程度まで良くなったと言われた。
今後、ICDの作動を経験することが減るのかどうか。ただ以前より良くなったことは間違いなさそうなので、少し安心して生活できる気がする。
手術後から退院まで病室でいろいろ考えた。手術前はストレスと不安や不満を溜め込んでいた。でも落ち着いて考えると両親や親戚は僕の事をいろいろ心配して考えてくれてるんだと気づいた。弟も大事にしたい。家族とは一緒に暮らしていても寂しく思うこともあるけど、子供たちはそういう年頃だし、嫁に対しても20年以上も一緒に居て、困ったときは助けてくれるしそれで十分だと思う。
そして今回の手術のために優秀な先生が遠方からわざわざ来られて元気にしてくれたので体を大切にしなければと思う。僕は人に恵まれていることを忘れないようにしたい。
ブルガダ日記 京橋西口 @kyoubashinishiguchi
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