第15話 7・8回目 ICD作動
2023年4月20日夜~5月1日
20日夜9時前にソファーでテレビを見ていたらフラっとして、横にいた息子にもたれ掛かり目が覚めたときは息子が少し離れて僕を見ていた。それを娘も見ていた。僕はまた意識喪失してICDが作動したんだなと思った。息子は中学3年生、娘は中学1年生になっていた。嫁は仕事中だったので、息子が母に電話をしてくれて救急車は自分で呼んだ。その時はまたパニック状態で、もしかしたらまた入院になるかもしれないと思い、仕事のこともあるので社長である叔父に電話をいれた。その週末にイベントで演奏予定もあったのでメンバーさんに救急車の中から電話をいれた。救急車には母が同乗してくれた。
救急車は高速道路を飛ばして40分くらいかかる、いつもの病院に搬送してくれた。そして念のため入院した方がいいと告げられた。
翌朝、目が覚めてしばらくするとベッドの上で違和感を感じた。また意識喪失してICDが作動したようで、ナースコールを押す頃には看護士3人が駆けつけてくれていた。
医師からこのままの心臓ではまたこのような事が起こる危険があるので、今後のためにもカテーテルで心臓を焼くアブレーション治療を勧められた。全身麻酔で胸と足の付け根から線をいれるというもので、25日に遠方から優秀な先生に来ていただけるラッキーなタイミングだったのでこの治療を受ける決心をした。
手術までの4日間は集中治療室で不整脈が起こりにくい薬を点滴しながら待った。ちょっと心拍数が上がる薬のようで、今思えばこの期間はしんどかったように思う。いまは集中治療室でもスマホが使えて数人の音楽仲間さんとLINEで相手をして頂いた。この時は不安で気が動転していたので、今思えばいろんなLINEをしてしまいご迷惑をかけてしまったと思う。子供たちから連絡がないのは寂しかった。まぁそういう年頃だと諦めた。
この頃、自分でも倒れるんじゃないかという自覚はあった。今後の仕事のこと、これからの住まいのこと、家族のこと、親戚家族が集まっていろいろ決断をしなければいけないことがあった。自分のこのブルガダ症候群と言う病気が
色々と障害になって身内に迷惑をかけてることが辛かった。
そんな悩みを親身になって聞いてくれた音楽仲間さんがすごく心の支えになった。
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