第10話 5回目のICD作動

2016年2月10日(水)


この頃、いろんな人から音楽の誘いを受けていた。仕事でも疲れていたのに、趣味の音楽にこんを詰めすぎていた。

この日の夜、寝ていると急にパッと目が覚めた。なんだかいつもと違う感じで、体もピクッと動いた気がした。ちょっと気になったので日にちと時間を記録しておいた。

次の病院の検診の時、あれが何かの勘違いであってほしいと願ったが、やはりあの時ICDの作動あったようだった。それを聞いてまた落ち込んだ。ICDの作動が確認される度に、不安が大きくなっていくのがわかった。朝起きると今日は1日倒れるに過ごせるだろうか、夜に布団の中には入ると1日無事に終わったと考えたりするようになった。

この頃から精神安定剤は欠かせなくなっていた。そして人と会うのが億劫になり始めていた。家でもしゃべらなくなり、嫁との会話もどんどん少なくなっていった。病気は身体はもちろんのこと、精神的にも大きな影響を与えると思い始めた。


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