第8話 緊急入院
2013年4月3日~4月12日
夜に救急車で高速道路を走り、いつもの病院に運ばれた。検査の結果は低カリウム血症の可能性があると言われた。カリウム値が低くなると不整脈を起こしやすくなると教えられた。すぐにカリウム値を正常にする処置が行われ、しばらく経過を観察するので入院することになった。ストレスとずっと食事をきっちり食べていないのが原因だと思われた。その日も夜にたこ焼きしか食べていなかったのでお腹がすいていた。
今回の入院は手術や検査するわけでもなく、経過観察なので退院がいつなのわからないまま毎日を過ごした。1晩に3回もICDが作動し、3回目に初めてあの強烈な衝撃を体感してかなり落ち込んだ。自分の乱れた生活も反省した。そしていろんな事が不安になってきた。仕事のこと家族のことが重くのし掛かってきた。ネガティブな考えばかりが頭に浮かんできて、何が不安なのか分からないくらい不安に襲われ、精神安定剤や睡眠導入剤を出してもらうようになった。
入院したことは誰にも知らせなかったので、お見舞いに来てくれることもなかった。嫁は子供がまだ小さくて、大変なのにもかかわらず毎日来てくれた。たまに子供も連れて来てくれた。子供に会えるのは嬉しい反面、あまり見せたくない姿だった。
病院の近くに住んでた、大学時代の友人には連絡をしてしまった。その友人は入院中、何度も来てくれた。僕が落ち込んでるのを見て、これから病院に定期検診に来たときは、都会で食事でもしてストレス発散させたげると言ってくれた。それから検診の後は他の友達も誘って、僕の「リハビリ会」と称して現在も続けてくれている。
主治医からは、ストレスを溜めすぎないことと、食事と睡眠をきっちりとるように言われた。カリウムが低い体質でもあるみたいなので、これからは地元の病院でカリウムの錠剤をもらえる手配をしてくれた。そして精神安定剤と睡眠導入剤も出してもらうようになった。自分が病気であることを自覚し、もうこんなことが起こらないように気を付けようと思った。
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