第6話 初めてのICD植え替え手術

2012年11月5日(木)~11日(月)


あれから5年経ち初めてのICD作動することなく植え替えの時がきた。今回は突然の入院ではなかったのでいろいろ準備ができた。仕事をできるだけ休みたくなかったので、最短の入院スケジュールを組んでもらった。手術の前日に入院して、順調にいけば5泊で退院の予定だった。

手術も2回目なので心の準備もできたが、あの恐怖をまた経験するのかと思うと日が近づくにつれて憂鬱になった。

今回も前の手術とほぼ同じ内容だが、ICDと心臓を繋いでいるリード線はそのまま使えるので、前回の手術よりはスムーズに終わる予定だと聞かされていた。

手術はまた局部麻酔で、顔部分は囲われてるものの、現在入っているICDを取り出そうとしているのか、かなり引っ張られる感じや、電気のメスのようなもので皮膚を切られているような感覚や焦げるような匂いを感じる苦痛の時間が続いた。

そして最後は眠らされICDの作動実験な行われ、目覚めた頃には無事に手術を終えるところだった。何度経験してもこの恐怖感と苦痛は慣れることはないんだろうな思った。

この頃、子供は4才と2才になっていた。嫁は子供を実家に預けて毎日病院に来てくれた。嫁の存在は心強いと改めて思った。

すべて順調にいき予定通り退院できた。そしてまたICDの作動のないまま、次の植え替えを向かえるんだろうと思い込んでいた。

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