海は瞳に落ちている

こどもはいつでも王国生まれ




月の夜に謡う、銀の腐るまま




塩の柱は海にほどける




山に埋もれる、泉にまみえる




明日の迂回を望むがままに




血の内に繰る、糸を連ねて




ベルトは枷で、産毛は茨




義眼には何も映らない












「浮かぶ」という事の




意味について考えるとき




私が思う事は




概念的な除算である




つまりは「闇」の




概念に似て




光がないこと




闇があること




世界は常に




ニュースピーク的に




許容されるのは片方




許されるのは片方




「全能の神は『神すらも持ち上げられない岩』を作れるか?」




許容の、神も全能にしかり




なればこそ




闇の許容は




「浮かぶ」に似て




「沈まない」ことを




「浮かぶ」と呼ばず




「浮かぶ」ことこそ




「浮かぶ」のだと知れ








いのがやす ほどえわばずき うくぶかか ぺぃれととすな むなふだあええ




157 2895 42315 0857 32491




素養なし

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

言葉の墓場 殺伐大学 @gakuten2717

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ