シモーヌ編 灯
新暦〇〇三六年四月一日
「おお~! きたきた~っ!!」
朝、
陣痛かもしれない。しかしまだ分からない。なのでしばらく様子を見る。が、一時間も経たないうちに、
「うふお~! またきたあ~っ!!」
再び声を上げて。そしてさらに一時間ほどで、
「うっは~っ!」
とか。
「大丈夫?
ルコアが心配そうに声を掛ける。すると経験者であるビアンカは
「大丈夫じゃないけど、こればっかりはね」
と苦笑い。さらには、
「アカリ……」
「アカー……」
『ああ…ちゃんと家族だなあ……』
改めて思う。
そんな家族に囲まれて、
姉の
だから、夕方頃、陣痛の間隔が短くなってきて十分間隔になった時点で
そうして分娩室となった部屋に
そんな様子を、シオもコーネリアス号の私室で見ていた。
シモーヌは、
「頑張るよ。見ててね、ママ」
だが、
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