蛮編 命が潰えて
瞬間、ここまでの戦いで表皮が破れて露出していた
「ギッ…!」
掌の肉がごっそりと抉られて、一部の指に至っては骨まで露出していた。正視に堪えない有様だな。
この若い
今回がまさにそれとなる可能性もあったんだろうな。
生き延びられさえすればだが……
けれど、この若い
残念ながら、それがなかったということか。
意図的に狙ったわけではないかもしれないにせよ、
グヂャッッツ!!
という嫌な音と共に彼の睾丸も陰茎も潰れる。きっと、落雷にでも撃たれたかのような衝撃と痛みが脳へと突き抜けただろうな。緻密に再現されてはいても使い道のないそれではあったとはいえ、人間と同じように神経は集中しているのは分かってる。
「ッッッ!?」
声にならない声を上げて、若い
それが致命的だった。この
動きを止めた彼の体を、
「ゲ…ボァ……ッ…!」
絞り出されるような音を喉から漏れさせ、若い
ボギッ!
グギッ!
ボリボリボリッッ!
などと、嫌な音を立てながら。
こうしてまた一つ、命が潰えていく。おそらく才能に溢れた有望なそれだったであろう命であっても、容赦なく。
突然現れた
そうだ。この
生命の
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