新編 尻軽女
新暦〇〇三四年四月二十日
そんなこんなで、きっかけがあると一気に状況は変化していった。もちろん、一日二日でとはいかないが、一週間もすれば、完全に元通りになった。
ただ、変わった点もある。
以前は密林から戻ると
これも、地球人だと、
『
的なことを言う奴もいるだろうが、そういう奴は、大前提が全く違っているという現実が見えていないだけだから、そんな戯言に耳を貸す必要もない。
野生に生きる以上、パートナーを得ようとするのはまったく自然なことだ。フラれたら次を探すのは当然なんだよ。むしろ吹っ切るのにこんなに時間がかかることの方が、本来は普通じゃないんだ。むしろ、
まあ、俺も、あの雄についてはちょっと度が過ぎてる気はするけどな。
しかも、あの雄、また群れの中の雌にアピールして、なんとようやくOKをもらえたらしく、雌と一緒にいるところがメイフェアのカメラに捉えられていた。
「正直、私も連れ戻そうかと思いました」
メイフェアが苦笑いでそう口にしてたのが、ようやくあるべき姿に落ち着いたということか。
ただ、
慌てる必要もないさ。それに、勉強ってやつは、あんまり押し付けようという形でやればやるほど身につかない傾向が強まるそうだ。楽しんで遊びながらやるくらいが一番いいとも聞く。
だったら、焦らずに
で、こうして何とか
そのパパニアンの子供の名は、<レト>。
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