新編 いつもの光景
真っ白だったはずの自分の体が、茶色のまだらに変化していく。なぜそうなるかを知らなければ、これはきっと本人にとっては恐ろしいことだろう。それこそ、
『自分はとんでもない病気に罹ったんじゃないか? このまま死ぬんじゃないか……!?』
と思ってしまう程度には。今の
でも、厳密には違う。別に<死の病>でも何でもない。ただ、自分の体のメンテナンスを怠っていたことによる当然の変化だ。けれどそれを知らない
それを、
すると、みるみる白さを取り戻していく。
「ううあ……? うあ……?」
穏やかに自分を見つめる
『治ったの? 治った?』
と。
「うん。治ったよ。もう大丈夫」
柔和に微笑む
けれど、
それは、
地球人の子供ならここで、
さらにそこに、
するといつの間にか、
本来の<いつもの光景>が、やっと戻ってきたのだった。
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