新編 改良点を洗い出すのが目的
シモーヌもビアンカも
一方、俺は、
とは言え、コーネリアス号に使われている部材の原料となる物質がここでは手に入らない上に、もし手に入ったとしてもそれを加工できる設備が用意できないという現実はいかんともしがたく、いずれは、
『惑星<
必要が出てくることも分かってくれている。だから<ホビットMk-Ⅰ>のようなロボットの開発にも賛同してくれてる。
が、当の<ホビットMk-Ⅰ>の方は、早速、コーネリアス号内でドーベルマンMPMと一緒に船内のメンテナンス作業に当たらせたんだが、非常にスムーズに動けるドーベルマンMPMにはまったく追いつけず、しかも、四本足で体を支えているにも関わらず、まるで歩き始めたばかりの頃の乳幼児のように何度も転んだ。
というのも、機体各部を制御している簡易AIそのものが、今のホビットMk-Ⅰのパーツそのものの特性が理解できておらず、制御が上手くできてないんだ。だから動きがぎくしゃくするし、連動ができずに転んでしまう。
これは、今ではアリゼとして運用されてる<アリスの試作機>にもみられたことだが、正直、それ以上に重症でもある。
<アリスの試作機>の場合には、経験を積んで学習することで補正していけたが、それが本当にできるのかどうかも怪しいレベルだ。根本的にAIが自ら補正していける範囲を超えている可能性がある。そもそも、こんな、二十世紀や二十一世紀に登場した<最初期のロボット>とほぼ変わらないものを制御するということがまず想定されていない。
それでも、本当に<子供の
まあ、それを確認し改良点を洗い出すのが目的だから、これでいいと言われればいいんだけどな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます