モニカとハートマン編 なんともな能力
二機の<廉価版ドローン>が立て続けに撃墜されたことを受け、
「三番、四番、それぞれ
と指示を出し、俺がそれを追認する。
少々面倒な手順ではあるものの、
しかし、
なんてこともありつつ、三番と四番の<廉価版ドローン>が
「どうやら、有効射程は百メートルといったところのようだな」
「では、秒速一メートルで
改めて指示を出す。
と、確かに百メートルを切ったところで四番からの信号が途絶え、続けて三番の信号が途絶えた。その間、三秒。
一番と二番が撃墜された時にも、約三秒の間隔があった。
「連射能力はそう高くないか。約三秒のラグがあると推測できる」
そうして改めて映像を詳細に解析すると、
「口がわずかに開かれて、そこから舌先のようなものが覗いているな」
「なるほど。舌を筒状にして吹き矢の要領で何かを発射してるのか」
俺にもそれが察せられる。
するとシモーヌが、
「一口に<吹き矢>と言っても、あの巨体を支える強靭な肺機能を備えた
そう解説してくれた。
なるほど、タネが割れてしまえば単純なものだとはいえ、なんともな能力を身に付けたもんだ。
やはり、倒すごとに強力になっていくと考えた方がいいかもしれない。
正直、今回のそれは、対処すること自体はそんなに難しくない。<狩猟用空気銃>程度の威力なら、カメラやAIを収納している部分にカバーを付ければ十分に防御可能だ。この程度の<強化>で済んだとすれば、幸いだったよ。
ただし、
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます