モニカとハートマン編 任務の一環
何度も言うが、ビアンカが
彼女は軍人だったから、<任務の一環>と言った方がいいかな。
だから決して批難されるいわれはない。ないぞ。
とは言っても、どんな様子なのかは、さすがに欠片すら見てないけどな。もう彼女達は<監視対象>じゃなく<仲間>だ。仲間のプライバシーに干渉はしない。
しなくても、ビアンカも
当然か。軍人なだけでなく、惑星探査チームのメンバーにまで選出されるくらいなんだから。自分を律することもできない身勝手なのが選ばれるわけもない。
だけど同時に、人間である以上は、無限に自分を抑えることもできない。ロボットとは違うんだ。と言うか、ロボットはそもそも『自分を抑える』ということがない。<心>もなければ<欲求>もないわけで。
しかし人間はそうはいかない。むしろビアンカはよく半年も我慢してくれたよ。
もっとも、それは、
「ビアンカが留守中に
と宣言してくれたから安心できたってのもあるんだろうな。
「もう、
ビアンカは、照れながらも、
ちなみに、
ただ、
ああでも、これは、俺がシモーヌと<良い隣人>としての距離感を心掛けながら自制できていたのを思えば、それほど特異なことでもないのか。
少なくとも無理に我慢してる様子はないから、まあ、心配は要らないんだろう。
そもそも、無理に我慢するタイプじゃないしな。
もしかすると、ビアンカが満たされたら、そこでようやくそんな気分になれるのかも。
こういうのも、<人それぞれ>だ。俺が『こうだ!』と決め付けて押し付けるようなものじゃない。
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