アリニドラニ村編 役目
新暦〇〇三十三年一月二十四日。
ここらで少し、アリニドラニ村について改めて詳細に触れていくことにしよう。
孫達のことも大事ではあるものの、割と、皆、おおむね平穏だから、思ったほど突っ込んだ話になりそうじゃなかったこともあって、先に、な。
で、前にも触れたがアリニドラニ村では<高炉>も完成し、鉄の試作が始まっている。
電気は今のところ十分にあるから<電気炉>でも別に良かったんだが、電気がもし失われた場合に備えてな。
高炉の場合だと空気をガンガン送り込まないといけないわけで、それについてはサーキュレータで代用することもできたところを、敢えて<
地球でもかつて<たたら製鉄>という方式で使われていたという足踏み式の
この辺り、ロボットだけあってまったく疲れないから問題なくいけたな。
効率だけで言うならサーキュレータを使うべきなんだろうが、
<電気がなくても鉄が作れる技術の継承>
っていうコンセプトを重視した。
今後も十分な電気が確保できるなら必要ないことだとしてもやっぱりその辺りも考慮には入れたいと思う。
余裕もあるし、ある種の<お遊び>としてもいけるんじゃないかな。
加えて、アリニドラニ村の重要な役目。
ここしばらく現れてないからついつい忘れがちだが、<
だからなおさら人間の気配をさせておく必要があるんだ。
これについても、今なお準備は進めてる。特に今は、
で、そのどれかが襲われたらさらにフライトユニットを装着したドーベルマンMPMを増援に送り込み、翻弄しつつ釘付けに、って感じだな。
という風に、倒す度に強敵化していく可能性が出てきた以上、いくらこちらに強力な武器があるからといって安易に倒していくのはむしろ自分達の首を絞めることにもなりかねない。幸い、
できる備えは行っていきたいからな。
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