來編 集落完成
新暦〇〇三十二年五月三十日。
こうして何だかんだとありつつも新しい集落の建設は順調に進み、二週間後には、家三棟、倉庫一棟、直径十五メートルの池を擁した集落の基礎が完成した。
加えてドーベルマンMPM八機も揃い、早期警戒網も構築される。
家は、
そしてここまでにも、
ただし、
いや、<ハーレムのボス>としてはそれも大きな仕事の内なので、そういう意味では実に勤勉に働いてたんだけどな。
「で、本音としてはどうよ?」
さすがに俺としても気になったので尋ねてみたが、
「まあ、大変だけど大丈夫だよ。
クロコディアとしてはもう<熟女>になるであろう
実際、
「……」
ビアンカはその様子に思うところもありつつも、順番を譲ってもらったというのもある上に、
ちなみに
彼女としては、
野生寄りでありながらも人間の感性も併せ持つ
だが、俺としては彼女自身がそれを選ぶなら口出しするつもりもない。
彼女の人生だ。
一方、
池で寛いでたかと思うと入り込んできた魚を捕らえてバリバリと貪り食い、それからおもむろに
当面はそれが彼の第一の仕事ってことになるな。
とは言え、まったくそればかりしてるわけでもない。空いた時間には集落の拡充を行ってる。周囲に柵を設け、集落としての体裁を整えていってもらってもいるし。
柵と言っても、<獣避け>のそれじゃない。正直、簡単な木の柵なんかじゃとても侵入は防げない。
まあ、心理的なものと言えるか。
『ここが人間の生活空間』
的な意味でな。
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