來編 念には念を
なお、普段は水中で暮らす
と言うわけで、
コーネリアス号に搭載されている治療カプセルは、
結果、この時の
面倒だが、まあ、子供ができれば
それでも、念のため、ワクチンも用意はしている。
あまり特殊なものまでは対処は難しいが、幸い、ここまで確認できている範囲なら対応できているし、特に注意が必要なものについてはすでにビアンカを含め全員にワクチン接種も済んでいるし。
だからこうやって呑気に暮らせているというのもあるんだ。まあ、アラニーズであるビアンカは元々
その上で、念には念をということだな。
でないと、猛獣に襲われる前に感染症で死ぬ可能性だって高い。こういうところでは。
ちなみに、現場で作ったワクチンはそのまま市場に流したりしたら違法になる。承認済みのワクチンには必ず識別番号が付けられてて、チェックされるんだ。当然か。現場でのワクチン生成はあくまで緊急の処置であって、安全性が完全には担保されないからな。
とは言え、そのデータを医薬メーカーに譲渡すればそこで正式に試験もされて、承認を受けることも多い。実際、新規の植民惑星に関係するワクチンの多くはそういう形で作られるそうだ。
サンプルを持ち帰ってから作るというのでは、その分だけ時間もかかるし手間もかかる。もっとも、その時間も手間も、今じゃ一部の特殊な細菌やウイルスを除いて、専用の装置が全自動で数日で作ってくれるから、あくまで緊急性を要する場合での話だが。
何にせよ、俺達が無事にいられてるのもそのおかげ。
まったく、科学技術様々だよ。
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