來編 人間関係
ところで、今回、イレーネが早々にメンテナンスを行ったのは、当然、
メイトギアだけでなく、今のそれなりの価格帯以上の電子機器は全て完璧な防水対策が行われていて、ボディ内を水洗いしたって故障しないようにはなってる。
それでも、念の為にということだ。
あと、右手と右脚の義手義足については、コーネリアス号の工作室ではそこまでの防水対策はできなかったので、水没した際に浸水。イレーネがローバーに戻った直後に完全に壊れてしまった。
が、それについても、万が一を想定して予備の義手義足をローバーに積んであったことで、すぐさま交換できたけどな。
実際にそれが役に立ったのは今回が始めてだ。
しかし、備えは必要だということを改めて実感する。なので、またすぐ、
もうすっかりそういう部分も心得たものだ。この子も立派に大人なんだなって感じるよ。
その一方で、コーネリアス号のプラントで野菜を収穫してる時なんかは、鼻歌交じりどころか踊りながら作業してたりで、子供っぽい一面も残してる。
まあそういうところも含めてこの子のキャラクターだからな。それを認めていきたい。
すると、
「手伝おう」
不意に声を掛けてきたのは、
すると
「おひょ~♡ 助かる~♡」
って感じで上機嫌に。本当に嬉しそうだ。
ただ、植物プラントへの通路が狭くて、ビアンカは入っていけなかった。
そのせいか、
やっぱり気が気じゃないんだろうな。
そこに、メンテナンスを終えたイレーネが合流。
「ごめん、イレーネ。後お願いできるかな…!」
荷物の積み込みを任せて、ビアンカはカーゴルーム内のコンソールのところへと移動。そこのモニターにプラント内の映像を映し出させたようだ。
「……!」
仲良く一緒に野菜を収穫する
この辺りの様子も、申し訳ないがコーネリアス号内のカメラを駆使して確かめさせてもらってる。
プライバシーの点で『これ以上は』と思うところまでは見ないようにしつつも、ここはコーネリアス号のカーゴルーム。それに、各人の人間関係的なことについてはボスの立場として把握しておきたいからな。ビアンカ本人にも断った上で見守らせてもらってるんだ。
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