來編 法律も規則も
とにかく
なお、
と、話を戻して、取り敢えず皆で庭のテーブルに着いた。
子供達がまだ
「いや~、しかし、まさか
「いや、まったくだ」
俺も思わず相槌を打つ。
「はは……」
ビアンカは苦笑いだな。
「でも、彼女達からすれば自然なことですからね」
シモーヌも苦笑いは浮かべながらも学者としての意見を述べた。
しかし、
「いや…参りましたね……」
それまでの彼とは印象の異なる様子で呟くように声を漏らす。やっぱり、女性に言い寄られることにはあまりなれてないんだろうなと感じた。
そこに、
「現在、この限られた<社会>においては、婚姻関係について一対一でなければならないという法も規定もありません。自身の責任においてどのような形を取ろうとも自由です。
ただ、異種間でのカップリングにおいては様々な困難があることは、承知しておくべきでしょう。
ですが、私達ロボットは、マスターの意思の下、あなた方すべてをサポートします。これについては確定事項であると認識していただいて結構です」
俺の隣に控えていたエレクシアが告げた。
そう。現時点ではその辺りの<法律>も<規則>も、敢えて作っていない。それを作るのは俺じゃなくて、ここで社会を築いていく者達の役目だと俺は思ってる。俺はあくまで、その基になる<アイデア>を提供するだけだ。
また、エレクシア達メイトギアや、
そして、これから作っていくことになる<
ここに生まれる<人類>を人間として認識できるAIについては、ここに生まれる人類自身が作っていかなくちゃいけないんだ。
でもまあ、今のところはまだそんなに難しく考える必要もないだろう。
社会が本格的に出来上がっていくうちにちゃんとしなきゃいけなくなる時はくるだろうけどな。
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