翔編 防護措置
ただ、『凶暴さ』という点ではレオンを上回るかもしれない。そして群れも少し大きいか。
同じ<オオカミ>の名を冠したオオカミ竜とも、生態としては似通っているかもしれないな。生息域があまり重ならないというだけで。
なお、
ある意味、<荒野のトリックスター>って感じかな。
でもまあ、草原にも近い種がいるので、荒野だけとも限らないが。
ちなみに空を飛ばないからか体も結構大きい。分かってる範囲でも平均は百七十センチをこえ、雌でも百八十センチを超える個体が少なくない。加えて、その大きな体を支える脚のキック力は、一蹴りで
その事例はたまたま打ち所が悪かったのだとしても、一対一では
でないとこの世界では生きていけないか。
だから、無理に
と、今は
そんな二機を見定めているのか、それとも隙を窺っているのか。
もっとも、生き物と違って休む必要もないアリニとドラニにそんな隙が生じるわけもなく、俺が家に帰りつくまで動きはなかった。
その後も、
しかし、こうして様子を窺ってくるくらいだから、実際に人間が暮らす村として機能させるには十分な防護措置が必要になってくるか。
手っ取り早いのは塀で囲うことだな。
ある程度は村としての体裁が整ってきた辺りで塀も作った方がいいかもしれない。
ドライツェンの量産が進めば周囲を監視してもらった方が確実だとしても、何十機も揃えるのはさすがに相当先になるからなあ。
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