本能に従えば(何とかなるか?)
新暦〇〇二四年十月十一日。
それから三日後、すっかり傷が癒えた
「う…あ……?」
自分がどうしてそんなところで寝てたのか分からないらしく、不思議そうに辺りを見回す。
「
「ひあり…」
まだ発音がたどたどしい
それに応えるように、
すると、
「うあ~」
と声を上げながら、
こうなるともう、場所なんか選ばない。
「お邪魔虫は退散退散」
と、俺とシモーヌと
今後も、
しかし、さて、上手くいけばいいが。
なにぶん、初めて同士だし。
でもまあ、本能に従えば何とかなるか?
それに
どうであれ、大事にしてあげて欲しいよ。
人間の場合、仲の良さそうなカップルでも、肌を合わせた時の相性で気持ちが冷めてそのまま別れるっていうのも割と聞く話だ。
かく言う俺も、人間社会にいる時にも女性とはそれなりに付き合いもあったが、関係を持った途端に連絡が取れなくなった女性もいる。
何が気に入らなかったのかそれともたまたまか、理由はいまだに分からない。そんなに大きな失敗はしてなかったと思うんだが、やっぱり、『自分とは合わない』みたいに思われたのかね。
ま、そんなことも考えつつ、二人のことは二人に任せるしかない訳で、俺としては上手くいってくれるのを祈るしかないんだよな。
<孫>はもうこれまでにも何人も生まれてるが、人間に近い姿をした子はまだだからな。これまでとは違う感じもあるのかもしれない。
その辺りも、とにかく会ってみないと分からないが。
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