空耳
音澤 煙管
また聞こえてきた……
空を見上げるといつも
親父の声がするようで
まだ小さかった頃
意味もわからず聞いていた
もし、
お前に好きな人ができたなら
見えなくなるその日まで
お前の精一杯の愛情を
その相手に捧げてやれと
その人のためではなくて
自分の精一杯の姿を見せてやれ
それが伝わればその人が
一生お前の隣にいる人だと
まだ小さかった頃は
意味もわからず聞いていた
今はとなりにいる人の
穏やかな寝顔を見ていると
空から聞こえる
親父の声がするようで
この空見るたび響いてる
今は居ない親父の声が……
空耳 音澤 煙管 @vrymtl
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます