ねこのお仕事

音澤 煙管

陽が昇り、尾を立てる……






いつもの夜より真っ暗で、

歩く速度もゆっくりに。

ぼくらの仕事はこの中で、

未来のために歩いてる。


いつもの場所に集まる仲間、

仲間たちも元気が無い。

空気も澄んで過ごしやすい、

だけど今夜は真っ暗で。


これじゃあ仕事にならないと、

仲間は背中見せ去ってゆく。

それではぼくも帰ろうか、

そろそろ明るくなる時間。


帰る頃には陽も昇り、

ぼくらの瞳が狭くなる。

同居人が起きだすと、

一言ぼくに言い聞かす。


新月なのに出歩いて、

真っ黒なぼくに言い聞かす。

また二週間待たないと、

満月の下で仕事は出来ないニャー





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ねこのお仕事 音澤 煙管 @vrymtl

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