百鬼夜行路、無理心中

作者 朝研(早蕨薫)

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★★★ Excellent!!!

しっとりとした文体で紡がれる連作短編。
心中物というだけあって悲恋めいたストーリーが多いですが、だとしてもバッドエンドとは言い難い、むしろ美しさを感じる物語でした。
叙情的な世界観だけでなく、読み進めるにつれ全体像が明らかになっていく過程も見どころだと思います。
どこからか小唄が流れてきそうな艶っぽさも魅力でした。

★★★ Excellent!!!

妖怪達の恋愛短編集。
あやかしの総大将ぬらりひょんは百鬼夜行の最中、ある話を口にしました。
「知ってるか?満月の夜に心中したやつは来世で結ばれるのよ。」
それを聞いた付喪神やら野狐やら百目鬼やらは、何やらそわそわと落ち着かなく、思い悩んでいる様子……。
果たして彼らの恋は成就するのだろうか?

月夜に入道雲に乗っかって、江戸から東海道を経て京の都まで。
愛しく哀しい不気味なあやかし達の恋愛譚を、どうぞお楽しみください。

★★★ Excellent!!!

繊細な描写や高い文章力、飽きさせない話の構成、夢中になれる物語です。

私は恋愛小説はあまり読まないのですが、この物語は、魅力的なあやかしたちと、話ごとに全く違う恋愛模様で、どの話も面白く読めます。うつくしく、哀しいあやかしたちの生き様が丁寧に描かれ、妖怪の出る小説をあまり読まなかったり、また、私のように恋愛小説をあまり読まない人でも楽しめる作品です。

一話目だけでも読んでみて下さいください。絶対に、この物語に夢中になります。