人生サボりながら過ごしたい主人公が、口八丁でそれっぽいことを言いながらボチボチと異世界&現実で地位を獲得していく物語。
頭を下げようとも貶されようと、内心ムカつきながらも結果的にサボれるならそれでok。堅実に地位向上しながらも根底はサボること。
個人的には自分の目的の為に上手いこと世渡りをしていると感じますが、最初の頃は同期に馬鹿にされ、使い魔にさえ馬鹿にされ、プライドを簡単に捨てる主人公にストレスが溜まる人も多いかもしれませんが、成り上がりとはそういうもの。
その分、お得意の口上で言い負かしたときのストレス解消っぷりが気持ちいい作品です。おすすめします。
左遷された社員というのは、上司に嫌われるぐらいルールの隙間を突くのがうまいということです。現代社会においては適度にサボることは、もはや自分の身を守るための必須スキルみたいなものでしょう。
そんなある意味で優良な主人公がこっぴどく上層部から嫌われることにより左遷されました。ですがその左遷された部署というのが異世界を開拓して一儲けを考える部署であり、なにやら胡散臭い雰囲気まで漂っています。しかし主人公は適度にサボることで給料手に入ればいいやの精神で難なくクエストをクリアしていくことになります。
いつしか怪しい社長とも裏技じみた話術で交流するとなんだかんだで権限を手に入れて会社内で力をつけていくことになります。
異世界の開拓も結構うまくいくんですが、やっぱり異なる世界ですから、波乱も同じぐらいについてきます。やはりドラゴンとのトラブルを抱えるわけですよ。しかし一番恐ろしいのは人間でした。そのドラゴンごと主人公たちを殺そうとする同業者がいるわけです。
さて主人公たちはドラゴンや同業者とのトラブルをどうやって解決したのか。それを見届けるのは、このレビューを読んだあなたですよ。