第6話

そんな時間に部外者が学校に入ってくれば、見つかる可能性が高いのですが、不審者が侵入したという話は聞きません。


するとどうやって手紙を入れているのでしょうか。


それとも部外者などではなく、先生や生徒が入れているのでしょうか。


そもそも予知が出来る人間なんて、どんな人なのでしょうか。


そして一番重要なことは、どうして私の下駄箱に入れるのでしょうか。


考えましたが、いくら考えてみてもやはりなに一つわかりませんでした。



そして冬休みに差しかかろうとしていたある日、またあの茶色の封筒が下駄箱の中に入っていました。


――!


私の胸は高まりました。


あの封筒を見るだけで、私の気分は高揚するのです。


私は封筒を開け、手紙を読みました。


そこにはこう書かれていました。


「もう、なにをどうやっても無駄だよ。諦めて、君もこっちの世界においで」と。



        終

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予言する手紙 ツヨシ @kunkunkonkon

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