仕事と夜と営みと

事務所に戻ると真梨恵が怒っていた。

「どこいってたんですか!?」

「どこって、あっち行けって言われたからパチンコに…」

「また、パチンコ?勝てもしないのに」

「いや、そんなのやっみなきゃ分かんないだろう」

自信なさげにボソボソと呟く。言い訳はいいから仕事に戻れと、俺は自分の席に座らされ、原稿をパソコンに打ち込んでいく…


彼の手がけた「顔面蒼白面相令」なる小説はそこで終わっていた。彼は顔面蒼白で机に突っ伏しており、手には細い面相筆が握られていた。

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顔面蒼白面相令 Lie街 @keionrenmaro

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