定義 - その二

音澤 煙管

弱い人間と強い動物




『好きな事をして生きるのが人間。


人が嫌がる事を代わりにやるのが動物。


嫌なことをしないのは人間。


自然に何でもやるのが動物。


苦手や得意で分けるのが人間。


生まれつき生きる事が得意なのは動物。


必要な言葉も使えないのが人間。


言葉が要らないのが動物。


いい訳しながら生きるのが人間。


生きる訳があるから動物。


学ばないと生きられないのが人間。


自然に学んで生きていけるのが動物。


意識だけ高いのが人間。


寝る事が大事なのが動物。


動物に見習うのが人間。


見習う事を強要しないのが動物。


弱い自分に負けるのが人間。


自分より強い天敵に向かってゆくのが動物。


檻に入るのは悪い人間。


悪くないのに檻に入るのは動物。


害は無いのに殺処分する人間。


それを恨まず、


黙って無駄に死ぬ動物たち。』


人間として生きるって何だろう?




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定義 - その二 音澤 煙管 @vrymtl

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