再春
音澤 煙管
思う時は繰り返す。
また春がやって来たようだ……
風は止む事もなく流れ、
鼻を擽るから嚔が絶えない。
猫も鳴く事を止めず、
四六時中彷徨く。
明るい芽生えとは違う、
枯れた実りの時期が来る。
眼は改めて潤う時、
湿気ではなく乾いてゆく。
秋と言う寂しい春がやって来る、
母親の居ない静かな春が……
再春 音澤 煙管 @vrymtl
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます