中世ヨーロッパ風の世界。
女盗賊バルデロは、男にしか見えないムキムキマッチョ。だがそんな彼女のところに、女にしか見えない美少年がやってくる。この一帯の領主の子、レミーユだ。レミーユはバルデロを盲目的に愛し、おしかけ婿として盗賊のアジトに出入りするのだが……。
ほっこりストーリー。
ガチでどこまで調べたんだというほど世界観の鬼。中世ヨーロッパ風の世界なのですが、小領主のもとで平和?にくらす農民と、彼らに忌み嫌われながらもなぜか協力する羽目になったりする盗賊の姿が活写されています。その姿が滑稽で面白いのなんの。
程よいスピードで事件が立て続けに起き、今まで農民たちと慣れなかったバルデロが様々な村の行事に参加していく羽目になるのですが、その姿もほっこりします。
一方で王都では国内の治安維持のために王国北部を徹底的に壊滅させた冷酷な国王(*巨乳好き)が盗賊を取り締まるため、動き始めていました……。
レミーユとバルデロはどうなるのか……?
本当に世界観の緻密な話を読みたい方にお勧め!
で、作者様の別作品である「いばらの咎」とリンクする箇所(巨乳好きの怖い国王陛下こそ、いばらの咎の相手役であるエルゼイアルなので)があり、読者としてはひと作品で二度おいしい、そんな感じを味わっています!