高校生の主人公、幽霊が見える!何か怖そうと思っていましたが、何か違うような気が読んでいるうちに思いました。
目に見えないものを感じる、昔の人達が自然を身近に感じながら生活していたのが当たり前では無くなっている現代社会、何か考えさせられる小説です。次回作が待ち遠しいです。
主人公二人の恋心の芽生え、甘酸っぱい昔の記憶がよみがえります。作者の丁寧な描写は直ぐ目の前で起こった事のようにリアルな感覚になります。
二人の成長と、仲間達も加わり魔物達を退治し、清らかな空間を増やして行くことで地球の破壊を止められるのでは!壮大な物語に引き込まれていきました。
少年少女が仲間と一緒に魑魅魍魎を退治するストーリー。
ただ、この作品、文体といい描写といい使われる語彙といい、一般の少年少女向きの作品とは趣を異にします。
ヒトが抱える善と悪の両面に関する知見が深まり、この角度で描写されている捉え方は知らないというものに多々出会い、新鮮な感じを覚えます(全文通して著者の観察眼が鋭いことが示唆される)。
見えない世界の描写も丁寧で、物質的な目に見える部分だけでわれわれは生きているのではないのだという感じになります。
綺麗なことだけでなく、穢れたことも、どちらも丁寧に描写している作品。
学園恋愛ものかと思いきや、その奥の深い展開に、毎回更新が楽しみな作品です。